娘はあっけらかんと年末に東京へ出かけ、友人たちと羽目を外してきた模様。
何故かはか知らないけれど、リムジンに乗ったりシャンペンを飲んだりと、ずいぶん豪勢だったようだ。
まあ、大変な一年だったし大目に見よう。
私はひっそり静かなお正月。
それでも、早起きをして近くの山の中腹あたりまで車を飛ばし、初日の出を独りで鑑賞。
拝みこそはしなかったけれど、心の中では母に、”綺麗ね・・・・お父さんと、どこかで見てる?”と語りかけた。
幸いに晴れの元日、誰もいない田舎の山の中腹での、日の出鑑賞。
喪正月にぴったりな静かで、荘厳な幕開けとなった。
めまぐるしかった一年。振り返りたくない思い出ばかりだったから、今年の幸せをやはり思わずにはいられない。
家に戻って西の空になんとまだ昨日の(昨年)の残月が・・・・朝日と月とが、真っ青な空を共有。素敵。 |
初詣に行くでもなし、お節をいただくでもなし、母の家から持ち帰ってきた母のお気に入りのモーツァルトを聴きながら、また、涙。まったく!。正月から泣いているんじゃあない!と、母の声が聞こえてきそうだった。
すっかり、ブログから遠のいてしまった。というのも、正月明けに私の誕生日があるのだが、ロンドンの友人たちが、こちらに来てはどうかと、言ってくれたので、お祝いをする場合ではないけれど・・・と言ったら、そこは彼らの文化。そこまで自分に厳しくしなくてもいい。たくさん頑張ったのだから、ここへきて自分をほめてあげたら。という言葉に、肩の荷を下ろして、寒いイギリスへ出かけた。
今年は例年にない寒さ。ついたとたんに雪の洗礼。
一月中には三回も大雪。この国の人は雪が降ってもタイヤはノーマルのまま。車体を揺らしながら思い切りアクセルを踏んで、道路に出ていくのが一般的!!(笑)びっくりですね。 |
外へ出かけるのにも気合がいる。でも、歩かなければことが足りないロンドンの生活は、毎日歩け歩けの生活。否が応でも歩くことしか方法がない。もちろん、アンダーグラウンド、ダブルデッカー(二階建てバス)は、ロンドン中、困らないくらい張り巡らされているし、便利ではあるけれど、歩くことが基本。正直、歩くことが苦にならない私には、日本の田舎のどこへ行くにも車の生活。よりも、心身ともに健康になれる気がする。
雪だからこそ公園のカモたちに誰も餌をあげないだろうとバックパックをしょって散歩。こんなオブジェを見つけて、彼らのユーモアを感じました。それにしても上手です! |
友人たちもお気に入りの私のソーセージロールは今回マッシュルームも入れてみました。 |
ロンドンの冬には欠かせない朝食のポリッジ。アーモンドミルクで作り、友人推薦のギリシャの蜂蜜をたっぷりかけて、私のお気に入りはそこにシナモンを一振り。 |
スクワッシュという、カボチャに似た野菜がこの国では好まれています。スクワッシュとにんじんコリアンダーのポタージュ。温まるには最高の一品。 |
イギリスの伝統スープ、ハムとグリーンピースのスープ。バターたっぷりのガーリックトーストを添えて。 |
なんとなくではあるが、自分の未来図の、外枠が見えそうで楽しかった。
ロンドンブリッジステーションを降りてすぐ、ヨーロッパ一高いシェドと呼ばれるタワーが完成したばかり。この付近は再開発がすごい勢いで進んでいる。バラマーッケットも、近々リニューアル。待ち遠しい。 |
英国人であっても本場のアフタヌーンティはなかなか時間がなくて、経験できなかったという彼女と、いつかはここで・・・と、願っていた、紅茶の老舗、フォートナム・アンド・メイソンの、(ダイヤモンド・ジュビリー・ティルーム)と、これまた神々しい名前のサロンで、ドキドキしながら午後のひと時を楽しんだ。
三段重ねの、スタンド!気分はまさに女王様? |
お決まりの胡瓜のサンドイッチ、七面鳥のハムのサンドイッチ、スモークサーモン、もちろんチーズ。おかわり自由で、何皿食べてもオッケイ。(笑)でも、この後スコーン、クロテッドクリーム、ジャム、レモンカードもついてくる。そして占めは何種類もあるケーキの中から選んで食べるのだ!
友人とともに朝食抜きでの参加。おなかがペコペコでサンドイッチをたくさんいただきました。 |
ここのティールームで焼いたスコーン、ほろほろ溶けて本当においしい。もちろんフォートナムアンドメイソンのジャムを添えて。イチゴジャムが、伝統です。個人的にはラズベリーが好きですが(笑) |
もう、すでにおなかがいっぱいでケーキの余地がありません。友人と二人ですべてをひとくちずつ味見・・・を、したかったのですが…無理。このお皿を一人で平らげるには、まだまだ修行が足りません。 |
しかも、何種類もある紅茶の中から自分の好きなものを選ぶことができ、次は違うものも試せる、なんて素敵!。私のお気に入りはアロマティック、アールグレイ! |
この国は紳士の国と思っていたけれど昨今の事情はだいぶ違ってきている。多くの西ヨーロッパ諸国の移民が、国の伝統を壊し始めている・・・とは、私の友人たちのコメント。そこに住み続け、昔を知っているからこそ余計に感じるのだと思う。
たびたび訪れる私も、数年前に比べたらずいぶん色々な点で、疑問を感じたりしている。国を挙げて今、Better Londonなる、活動を始めているらしい…市民から改善策を聞いたり、観光客から意見を聞いたり・・・
そんな、素敵なロンドンになってくれればありがたい。
サザークカセドラル真裏から、ロンドンブリッジステーション方向を見る。 |
次回ディプロマをもらうべく、準備をするつもり。いつまでも悲しんでいないで、自分の好きなことを今後の生きがいにし、幸せに暮らさなければ、母も悲しむことだろうから。
今日はこの辺で、続きはまた後程。