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2011年12月26日月曜日

退院へ向けての準備

今年の我が家のクリスマスケーキ。イングリッシュスパイスドケーキ
家の中が少しクリスマスらしくなりました。
一時はどうなることかと思った母の大けがも、リハビリと母の頑張りで、どうにか杖を使って家の中を動けるまでになった。一人でトイレにも、歯磨きにもゆっくりではあるが自立へ向けて進歩している。年末年始も目前で、来月また大手術を控えている母を何とかお正月を私の家で過ごさせたいと頑張った甲斐あって、クリスマスに退院へ向けての予行練習を兼ねて、二泊三日の外泊。

これがうまくいくようならば年末までに退院してもいいでしょうという、医師の言葉に母は大はしゃぎ。

クリスマスの三連休を心待ちにしていた母。そして23日。迎えに行くと嬉しそうに着替えを済ませて待っている。同室の若い患者にうらやましがられながら見送られて、いざ、久々の娑婆(笑)の空気。

クリスマス寒波の襲来で寒い寒い外の空気でも母はうれしそう。杖一本で真っ平らな病院の床と違う庭や家の中でどうなることかひやひやしながらも、私の心配をよそにゆっくりではあるが一人でトイレ、自分の寝室、洗面所、そしてリビングの椅子へと移動ができる。なるべく障害物を家の中に置かぬようこちらも大変な気を使った。

おいしくない病院の食事以外なら何でもいい!という母のリクエストに、最初の夜は母の好物のけんちん汁を作った。


炊き立ての白いご飯に、これまた母の好物長ネギでつくる肉じゃが。(ジャガイモも人参も、そして長ネギも畑からとってきた自家製とりたて野菜!)


そして、青い野菜大好きな彼女のために”ちぢれほうれんそう”(普通のほうれん草よりも甘い)のゴマあえ。

すっかり小さく痩せてしまった母に少しでもおいしいものを食べさせたいとそして、次回の手術の前に又体力をつけてほしいと切なる願い。

翌日は母が長年、懇意にしている美容院へカットに行く。母の友人だけとあって、この方も御年86歳。私の花嫁支度もしてくださった方でもある。久しぶりに会う彼女も私を誰だか初めは気づかず、(30年近くもたてば、ずいぶん変わるから仕方ない)また、杖を突いてやっと歩く母にびっくりした様子。さっぱりと髪をきれいにしてもらい、クリスマスイブを祝うために、母の好物と娘の好物で。ささやかな、Feast.母の好物しめさばの寿司。クリスマスらしくすしケーキにしてみました。

すし飯はクリスマスカラーらしく、赤紫蘇の葉、”紫”と、青紫蘇の葉を混ぜ込んだ。
きれい・・・そして上に載っている自家製ゆずこしょう。青唐辛子と青ゆずの香りがしめさばによく合う。



そして娘の好物ミートローフを焼いた。



今の時期おいしい蕪の大蒜とローズマリー風味のグリルをガーニッシュに。



オーブンで焼いた蕪を、初めて食べた母はびっくりしながらおいしいと喜んでくれた。

そして、忙しい中でも何とかクリスマスケーキも焼きあがった。イギリスのスパイスケーキ。このケーキは日にちが立つほどおいしくなる。一週間前くらいに焼いておきたかったが前日焼きあがった。


それでも、オレンジシナモンティと一緒に頂き気分はすっかりクリスマス。



本当はシュトーレンも作りたかった。ロンドンからマジパンが届いたのだから時間を見て作らないと。そして、クリスマスに間に合わなかった私のシュトーレンをマジパンを送ってくださった友人に届けたい。

サプライズに娘からのクリスマスプレゼント。


ウエッジウッドの白いお皿。ママのケーキが見栄えするからと、本当に彼女の優しさには癒される。ありがとう。


こんなお皿がほしかった!



お皿もさることながら。箱の美しさに二度うっとり・・・・


母は娘からかわいいピンクの帽子をプレゼントされ大喜び。

そんなこんなで二泊三日の外泊はあっという間に過ぎて、今頃母が回診の先生に、どれだけうまくいったかを大げさに説明して、だから退院したい旨、話していることだろう。

正直、老いた母を家に呼んで暮らすのはものすごいストレス。長い間お互いがそれぞれの暮らしを築いてきたわけだから妥協していくのは難しい。それでも、この道は誰もが通らないといけない道。

来月の大手術も、悪性腫瘍の摘出だけに、今後のことを思えば今できることを母に恩返しとしてやりきらなければ・・・・という、思いでいっぱい。

今週末に又戻ってくる母。それまで束の間、息抜きをして、でも、やってくるお正月準備も頭が痛い。今年は例年通りにできるかどうか・・・自分を追い詰めず、忙しい一週間をまたがんばらないと。そして、このブログを始めてちょうど一年がたとうとしている。

どなたが見てくださっているのか、それでも訪問してくださった皆様。どうもありがとうございました。そして、よい、年末年始を、お過ごしください。

2011年12月17日土曜日

自分を取り戻す時間

ロンドンからチョコレートとお茶が・・・。大事な人からの心が私と母に届きました!

ずっと心が乱れていて、気持ちも悲しくなったり、憂鬱になったり。自分を取り戻すための時間は料理と、お菓子つくり。その時間さえ、母の一件以来なかなか集中してできなかった。そうするとまた、自分が弱くなってしまうのがわかる。

毎日病院へ行かなくてもいいのかもしれないし、看護師や、娘にもたまには休んだら?と、言ってもらうのだけれど、母の気持ちを思うと通わずにはいられない。

それでも、朝のうち、ケーキを焼く時間を作ってみた。集中して、、、、思い通りの味に仕上がると気持ちもリセットできる気がする。

そのケーキを病院へ持って行って、母と同じ部屋の方におすそわけ。

整形外科病棟の良い点。食事制限のない方がほとんど、にもかかわらず病院食は薄味でおいしくないとの話。カロリーも足りていないのか、入院前は私がケーキを持って行ってもそうすぐには食べなかった母でさえ、私のケーキを待ちわびている。

午後のお茶の時間に合わせて、、、、今できる限りの親孝行を。そして、それが自分の時間でもあり、気持ちを優しくする時間であるなら、そして何より、みんながおいしいって・・・食べてくれる姿がうれしい。今週のケーキ!

ピンクアイシングカップケーキ

レッドベルベットケーキ

母の好物チーズケーキ
頑張って、キッチンビィ(Kitchen bee)になりましょうか・・・・

2011年12月9日金曜日

冬将軍、、、、到着。自家製人参、キャロットケーキ。キャロットポタージュ

暖かかった秋がいつまでも続いていたと思っていたら、急に寒くなってきました。考えれば12月。寒くて当たり前なんですよね。今朝はあたりの山が初冠雪。この景色、またみられるようになりました。



この辺りは南は関東平野に続くのですが、他すべてが山に囲まれています。その山々が今朝はすべて、白く化粧をしていました。

母のリハビリも順調ですが、まだ筋力が体を支えるところまでいきません。少しでもおいしいものを食べさせてあげたいところです。今朝は、霙の後の畑に出かけて冬人参を取ってきました。
寒い中土の中にしっかり育っている自家製人参
乾燥干しブドウや、クランベリー、カレンツのブランデー漬けが、出番を待っています。


シュトーレンを作るために用意したのですがイギリスからマジパンが、まだ到着しないので、畑の人参で栄養たっぷりのキャロットケーキを焼くことにしました。

形は不ぞろいでも、新鮮、無農薬!

こんなにきれいな色の葉もついていました。

病院通いでキッチンにいる時間がめっきり減ってしまって、大好きなお菓子つくりができない日々が続いています。これが結構ストレス。今日は午前中キッチンにこもる!と決めて久しぶりに好きなアクションをたっぷり。

イギリスのレシピで分量が多いので違う型に入れて二つ焼けました。



一つを切り分けて病院へ持っていくことにしました。
少し早いけれどクリスマスっぽく、
朝採り栄養満点のキャロットケーキ。母と同室の方にもおすそ分け。整形外科病棟は内臓疾患の方が少ない病棟なので、食べ物のおすそ分けができるので、皆さんが元気をもらえたと、喜んでくれたので私も幸せになりました。

しっとり、しっかり、そしてリッチ。

くるみで飾り付け。


こちらもしっかり、しっとり、ずっしり。。。。

残った人参と、カボチャで、熱々ポタージュスープも。こちらも栄養満点。自家製人参、長ネギ、そしてかぼちゃ。疲れている私に簡単に作れて疲れも取れる、ビタミン、ミネラル、カロテンたっぷりの体も温まるおなかにやさしいスープ。



まだまだ残っているフルーツのブランデー漬け。クリスマス前にはまた、リッチなフルーツケーキや、シュトーレン、焼きたいです。

2011年12月4日日曜日

12月。。。師走。。。まだ入院中

実はもう一つ懸念事項が、母にある。今回の怪我で医者に見つかり、リハビリが順調に行っているので先日大学病院で検査したあの心配事。
結果は思ってもみなかった悪性腫瘍の一種とのこと。みんな楽天家過ぎた。本人も私も母の兄弟たちも誰も悪いもんだなんて思いもしなかった。けれども検査の結果は・・・



大学病院は手術の予定が年内はいっぱい。結局悪性にもかかわらず手術は一月中旬まで持越し。

歳も年だし。10月に半身麻酔といっても手術をしたばかり。そんなことも配慮してくれたのかもしれない。けれども年内いっぱいに何とか区切りをつけたかった私たちにこの予定はまた、がっくりさせられる一因。

いったん退院して、お正月を家で過ごしてそして、再入院になれば。。。とほのかな期待。いまだリハビリ中、で、まだ二足歩行は無理。歩いてもらえないことには家に引き取っても大変。車椅子仕様に、家を改造しないと・・・・・

クリスマスもやってくるので、海外の友人にカードを手創りしたものを今年は送ろうと思っていたので先日は工作。年賀状の準備もしないとだけれど今年はどうしたものか・・・・・

そんなことをしていれば例年12月は本当にあっという間に終わる。今年はあまりいい年ではなかった。11という数字は何やら不吉。

退屈している母に時々緑茶を持参して、日本のお茶タイムを楽しんでいます。ゆっくり入れたぬるめの緑茶。おいしい和菓子も持って行って少しでも退屈を紛らわしてくれれば・・・と。



毎日病院へ顔を出すのも結構時間がかかるので大変なのですが、本人の大変さを思えばなんのその。その代わりにすっかり、お菓子つくりや料理の時間が少なくなってしまって・・・・それも少し悲しい。

少しの量で栄養たっぷりの料理をと思って今私は鳥のレバーペーストに、はまっています。自己流のレシピでレバー嫌いな私たちにもおいしく食べられる方法を見つけました。


キーシも、作りおけるものなので忙しい今の私にはぴったり。
 ラ、フランス・・・私は大好きなのですが娘や母は食べません。けれどタートにするとなぜかおいしいと食べるのです。ペアタート・・・・これも季節限定。


クロテッドクリームや、クレムフレッシュを添えて。秋も終わって冬が来ました。


熱々の牡蠣グラタンを、昨夜は作りました。これも栄養たっぷり。



まだまだ長いこの人生の冬を乗り切るために自分を甘やかしながら頑張ります。甘やかすといえば、大好きなキールも、最近よくいただきます。すぐにほろ酔い気分。嫌なことも、しばし忘れられますからね・・・・それにしてもこの白ワインで作る、Kirはおいしい!!