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2011年4月24日日曜日

林檎ジャムのカップケーキ

去年の秋に作った林檎ジャムをすっかり忘れていた。きちんと瓶詰めしてあったので、美味しさそのまま。もったいない精神で、ジャム入りカップケーキに挑戦。


生地の砂糖を控えて甘酸っぱいジャムを中にたっぷり入れて焼きあがった林檎ジャムカップケーキは好評のうちにあっという間に終わりました。




焼き林檎を入れたことはあったけれど、こうして、ジャムを入れても美味しい。



まだ残っている林檎ジャム。また作りましょう。

2011年4月23日土曜日

自生三つ葉、蓬・・・・花山葵

寒い冬の後、春の山菜の苦味は長い冬に体にたまった毒素を出す意味でも、理にかなっているという。大昔から人は自然と共存して自然の恩恵にあやかり自然のありがたさや怖さを身を持って理解していたはず。

今回の震災も脅威を見せ付けてくれた。が、人の力はまったく無に近い。

くわえて今年も春の到着は遅かった。三月になっても寒い日が続いて、毎年母の家の日当たりの良い丘に自生している蓬と、三つ葉をやっといただくことが出来た。凍てつく大地から芽を出して葉をつけてくる彼らの自然の力をもらえる気がする。毎年の恒例である。

少し前にふきのとうも取った。ふきのとうは最初の早春の贅沢。あの苦味が体中に染み渡る気がして、うれしい。

それから花山葵。これも春ならでは。綺麗な水辺にしか自生しない。(これは毎年店先に並んだときに買うもの)


田舎ゆえの贅沢。しょうゆ漬けにしておくだけ。



お勧めはアボカドの上に乗せて食べる事。意外な美味しさにびっくり。



三つ葉といえば、店頭で見るものはやたら背が高く茎の部分もやたらファッションモデルのように長くて白い。が、自生の三つ葉は地面に這うように育つ。太陽の光をたっぷり浴びられるように広がって育つのだ。


其の三つ葉をまだ、若葉のうちに、いただくのである。なんという贅沢。なんというありがたさ。はさみを入れたときの香りがみずみずしく鼻にのぼってくる。
色、香り、そして栄養満点の天然の三つ葉である。

まずはたっぷりとおひたし。これはもう、言葉が無い・・・である。こんな贅沢な一品をいただけることを感謝して。さくさくと葉に楽しく、噛むと香りが鼻腔中に広がる。



そして、薬味や飾りにはもちろん、春の彩り、春の味である。

蓬・・・・・・これも大昔から食されている日本ならではの山菜の一つ。この蓬も自生。(春の野に出でて若菜摘む・・・・・・・・・・・・・・まさにそのとおり)



母や祖母がしていたようにゆでた後、すり鉢と擂り粉木で蓬を擂っていく。鮮やかな蓬の緑が本当に目にまぶしく見るからに体に元気を与えてくれそうだ。



蓬餅に、蓬団子。



蓬パンに、蓬白玉。





この、春限定の楽しみを毎年続けられる事にまた感謝。日本人である事の喜び。

自然はありがたく、感謝を忘れてはいけない。

2011年4月22日金曜日

ミルクレープ、パンケーキ、パンナコッタ、メレンゲ。

日本でホットケーキといえば、フワフワに少し厚めに焼いた、大きめのパンを一般的には呼ぶけれど、イギリスではパンケーキというと薄い小さなパンを指す。

小さく薄く焼いて何枚かを食べるのがあちら流。日本の厚めのホットケーキも次回向こうの家族に教えたい。

イギリスで食べるときはバナナを挟んだりブルーベリージャムとクリームを添えて。
今日は其のパンケーキの生地を使って薄いクレープのような生地を何枚か焼いてそれを重ねてミルクレープを、作ってみた。


今回もレモンカードがあったので



それを、クレムフレッシュに混ぜて、我が家特製の、クリームを挟んで、彩りスプレーチョコも飾り、かわいいミルクレープが出来ました。



レモンカードは我が家の定番。レモンとバター、砂糖と卵黄で出来ている。甘酸っぱくてカスタードのようなリッチなクリーム。国産のレモンが手に入ったときのみ作る。レモンカードと、砕いたアマレットクッキーの乗ったパンナコッタ。(この作り方はまた後日)も、おまけで作りました。



イタリアのお菓子アマレットクッキーは私の大好物。





娘はあまり好きではありません・・・ので、彼女はこのクッキー無しで。



レモンカードを作ると卵白が残ってしまうのでそれでメレンゲも焼きました。



カスタードクリームを挟んで上にはクレムフレッシュと蜂蜜、コアントローで香りをつけたクリームを載せて、冷凍ですがラズベリーも載せて、、、、ちょっと日本の日の丸の感じ・・・で、こんな時期だし、”頑張れ日本メレンゲ”という名前をつけさせてもらいました。

2011年4月16日土曜日

かき菜

未だに予断を許さない福島原発問題。天災のせいではあるけれども安全確保の危機管理体制が充分だったとはいえない事実。
今は只、一日も早く汚染された水が海へ流れ出さないようになる事を祈る。そして、この国の安全を・・・・・取り戻して欲しい。

数週間前に問題になったこの、かき菜。一部のかき菜から放射線量が基準値を超えたということでなんだか、のけ者になったような野菜。


確かに安全でないものは市場に出すべきではない。でも、一般の人には測定器などあるはずもなく、また、今日食べたから明日どこうなるというわけでもなし。

親戚には、ほうれん草農家もいて、大打撃とのこと。無用な心配や不安を煽る政府の対応は何をかいわんや・・・・・です。

このかき菜は、おじが作ったもの。もちろん福島からは遠く離れているけれど、なんだか、おじも申し訳なさそうにくださった。そんなこと気にしないで良いのに・・・・と、沢山いただいてまいりました。

収穫したてのかき菜は、甘くて柔らかくて本当に美味しい。からし醤油和え、胡麻和え、スープに、パスタ。彩にも、とても綺麗。

春野菜のスパゲティ


春のチラシ寿司の彩りに


シンプルなおひたし。などなど・・・・・


おじは本当に沢山取ってくださったので、きちんと下処理をして冷凍しました。



もう、あまり若くないおじが一生懸命育てたかき菜。無駄になんてできません!

2011年4月7日木曜日

愛猫の一周忌にあたって

震災の後、気持ちもすっかり沈んでいたけれど、被災地の方の前向きな気持ち、被災にあってもなお、自粛をせずに普通の生活をしていただきたいと訴える方がいて、それが彼らへの一番の支援になると聞き、桜の頼りもちらほら。そんな気持ちになって、自分の出来る今までどおりの生活をする事も大切なんだと実感。

昨日がちょうど、かわいがっていた猫の一周忌だった。


昨年のこの日、あっけなく何の前触れもなく逝ってしまった猫を思い、猫のカップケーキを作ってみた。



突然の悲しみの後、なかなか立ち直れなかったけれど時間の経過と共に悲しみもずいぶん楽になってきて愛猫を思って涙することも減ってきた。こんなことで気持ちを紛らわしてなおかつ、思い出に浸り、そして、復興の手伝いにと今までの自分の生活に戻ろうと久しぶりに明るい気持ちでケーキを焼いた。



カップケーキは従兄弟の子供に持って行ってあげた。この春から年長さんになる長男と、二歳の妹。私の味見役さんたち。

夕食にはこんなかわいいハンバーグを作ってみた。かわいかった猫を思い出しながら。



家で、肉をプロセッサーにかけて作るハンバーグはやっぱり美味しい。人参のグラッセと、ゆでたアスパラ、そしてピーマンで、目と口を飾った。


すっかり成人してしまった娘だけれどこんな母親の作ったハンバーグを美味しいと、また、ハンバーガースタイルにして食べて美味しいといいながら、愛猫の話、震災の話に花が咲いた。手作りハンバーガーは矢張り美味しい。彼女の好きなレッドチェダーチーズをもちろん入れて。



食事の出来る事に感謝。また、自分の作りたい物が作れるという普通の生活が出来る事に感謝。
被災地の方々は、まだ普通の生活に戻る事は先になるだろうけれど、一日も早く其の日が来る事を願って止まない。そして当たり前の生活、それが出来る事に本当にありがたいという気持ちを忘れず、日々過ごそうとしみじみ・・・・・・