渋皮煮を飾って。 |
亡くなった母は毎年秋になると手間暇かけて本当においしい柔らかな甘い渋皮煮を作った。
母が元気で作ってくれることをいいことに、甘えて自分で作らず、いつか作ろう、と思いながら、本当に母が病気になってキッチンに立てなくなってしまってから、作り出した。それでもありがたいことに母がまだ存命していた三年前の秋に、よくよく教えてもらって作ったのが最初。
出来上がりは、見た目はすっかり渋皮煮だったけれど味は全く別物だった。それでも、母は上手にできたと、喜んで食べてくれた。その秋に、入院しそのまま・・・・・
昨年は母を失くしてすぐの秋で、つらくて作ることが憚られたのだけれど、もう、本当にこれで栗が最後という、時期になってあの母の味を忘れたくない、という一心で、作った。
そして今年。また、栗が店先に・・・・
熱湯にした鍋に入れた栗はそのまま火から外して、鍋に一晩漬けておきます。 |
昨年作った渋皮煮がそのままそっくり保存されていて、それでも見るとまた作ってしまう。
もう少し煮詰めます。 |
今年は昨年よりもまた少し上手になったかしら・・・など度思いながら、時間のかかる作業を終え、仏壇にもあげて、朝食に頂きました。
ペーストも味見を兼ねて。コーヒーととてもよく合うので、朝食に。 |
クリームの盛り方が、まだ、修行不足です。 |
昨年の栗を今回ペーストにして、モンブランも作ってみました。モンブランは母の大好物でした。お店でケーキを買うと言えば、必ずモンブランを注文していた母。そんなことも思いながら、ペーストにした栗を、刻んだ渋皮煮を入れたマフィンに乗せて、最高においしい自家製モンブランができました。
栗のシロップも加えてマフィンを焼いたら・・・・・・ |
美味しい栗がたくさん入っています。クリームも栗。 |
もちろん栗ご飯も作りました。これは娘のお弁当。 |