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2012年11月17日土曜日

11月になって早半月

すっかり、長い間のアブセント。今年はつらいことが多すぎます。母の納骨の後、イギリスにしばらく戻っていました。
朝焼けの空、夏でも冬でも晴れた日の東の眺めは最高です。
すっかり日が短くなったロンドン、この夜は寒くない、平日の夜、タワーブリッジあたりでも静かに散策できました。

一年ぶりのイギリス。でも、心と体が疲れすぎていて、いつものように料理やお菓子つくりをすることもできず、ただただ、ゆっくり体を休めることに専念しました。

久しぶりの公園の友人。私を忘れていないようで、すぐにそばにやってきました。
ナッツ持ってきた?と言わんばかりに、私の手の中を覗き込む子もいます。
それでも、友人といろいろなところへ出かけたり、ほかのたくさんの友人と会っておしゃべりをしたり、大好きなお気に入りの場所へいって、久しぶりのロンドンの空気は少しだけ私を癒してくれました。

ヨークへ行ってきました。
美しい教会がヨークのシンボル。
好きな物を食べたり、見たり・・・・日本に戻っても大丈夫と思っていたのですが・・・

約一か月のロンドン生活を終え、日本に戻らねばならぬ用事もあり、帰ってきたのはいいのですが、やはり母との思い出があまりにも現実的に見えたり、感じたりすることが、まだ、耐えられず、また、ほかにも精神的に強いストレスを感じる出来事もあり、すっかり、体と心がまた、ひどい状態になってしまったようです。

救急車騒ぎにまでなるパニック。そのあと心の治療も兼ねて通院を始めているところです。
自分では更年期はもう、終わりと思っていましたがホルモンのバランスから言うとどうもまだ、真っ只中。そこへ持ってきて今年の様々な出来事が自分をすっかり、つらい箱の隅に追いやっていたようです。

少しずつ、気持ちも明るくなってきました。食欲も少しずつ戻ってきています。
大好きな料理やお菓子つくりがまだ、やろう!という意欲になれないのですが、数日前、近くの森に、毎年冬に作るリースの材料を探しに山歩きをしてみました。
母とよく行った近くの山。


気持ちを落ち着つけるための湖の周りの散歩も、効果あり。
母がまだ歩くことが億劫になる前は二人で秋の山へよく出かけました。母のあふれる知識の宝庫のなか、いろいろな植物の名前やいわれなどを聞かされたものです。
数年前から山を歩くのは無理になっても一緒に車で出かけ、車の中で、私を待ちながら山の空気を楽しんでいました。
美しい散策歩道。
昨年は母が入院騒ぎで、リースを作る間などあるはずもなく。。。。今年は久しぶりに秘密の山へ行ってみました。少し時期が遅かったために、リースつくりに必要な材料はあまりなく、また、体力が落ちていたためになんでもなく取り入れられる蔓なども、一本、取るのも一苦労。

少しだけもう冬の眺めです。
それでも、少しだけ気持ちもリフレッシュできました。
今年はクリスマスもお正月準備もそういったフェスティスな、気分ではいられませんので、とってきたリース材料もどこまで作れるのか謎です。

木通蔓。一本取るのも一苦労。

これが私の山へ行く一番の理由、山帰来を、取ること。
今回感じたのは心が疲れているときは自然の中に行くことが一番いい。と、いうことです。日頃より田舎の自然の中で暮らしていますが、それでもなお、心と体を病んでいるときは自然に触れることでどれだけパワーがもらえるか、身を以て感じています。都会のコンクリートの世界で暮らしている方たちには申し訳ない気持ちです。
土に触れる、植物に触れる、風を感じて、自然の音しかしない空間に身を置くことの大切さ。
匂い、音、そして、冷たい風の中にも優しく私を包む空気のありがたさ。

都会で心のつかれた方はぜひぜひ、自然の中へ身を置くことをお勧めします。

人生の、つらさ、悲しさ、そして、不条理を、少しでも癒してもらえるなら、森や、山に触れてみるのが一番です。ただ、歩くだけで、本当に自分が、いい方向へ向かされるのがわかります。

今日は寒い雨。でも、明日はまた晴天になるとのこと。雨上がりの埃の洗われた木々に、触れにまた出かけるつもりです。

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