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2015年8月16日日曜日

今年もお盆が終わります・・・・

酷暑もひと段落。不思議なもので立秋を過ぎると途端に朝晩の風が変わる。毎朝北の窓を開け放つと、その感覚が目に見えるようにはっきりとわかる。そういった季節の移ろいを敏感に感じることができる、そんなことも幸せの一つだと最近は頻繁に思う。

手作りのライト。昔、養蚕で使った糸巻を土台にして和紙を張りました。
立秋を過ぎるとお盆の準備が始まる。墓参りに行くための献花用の花が高騰する前に大量に買うのだが、その手入れも大変。大きな木桶に、波波と水を張り、当日まで涼しい場所で子守。

盆棚は、今年は楽をさせていただき設置しなかった。仏壇周りをきれいに掃除して、父と母の好きだったものを飾って、、、、、といっても、父の記憶がない私には何が父のお気に入りなのかがわからない。洒落者だった父のためにガレ風のランプを置いてあげるくらいだ。
母からの遺品の、年代物の仏画の掛軸を仏壇の側に掛け、無縁仏が万が一訪問してくれてもそこで休息できるように。
ぼろぼろだった仏画ですが、表具師にきれいにしていただきました。かなり古いものなので大事にするようお言葉を賜りました。

若いころ、子供のころはお盆は単なる休みの週という、感覚でしかなかったが、年を重ねるごとにお盆の意味をかみしめ、ましてや母を亡くしてからは、仏が家に戻ってくるという感覚を、まるで、父と母が手をとり私のところに来てくれるのだという、うれしい感覚に変わってきている。

迎え盆は心弾み、送り盆はさみしさに包まれる。それでも父と母が仲良く墓に戻っていくのだから、お互いもう一人ではないのだからと、言い聞かせて、今朝も線香の煙とともに送った。

私の娘はこの盆のさなか、日本のとても意味ある日、終戦記念日が誕生日であり、(帝王切開だったためにその年の医者の都合の良い日に取り上げられた)盆の期間はいつも忙しい。客人は今ではあまり来なくなったけれど、それでも誰かが来た時に何もお構いできないもてなしは失礼だ。と、母に教わったこともあり、万が一のために数日前から冷菓を、作ったり、日持ちのするお菓子を作ったり、まあ、自分もそんなことが好きなのであまり苦にもならない。
赤紫蘇ジュースでゆっくりと無花果を煮た後、ジュースに粉寒天を加えてジェリーにします。
無花果とともに地元農家の硬い甘くない桃を煮ます。しっかり冷まして味をしみこませてからチーズケーキにします。桃のチーズケーキは私のオリジナルレシピ。

これはヴィエニーズという、バターと砂糖、今回はタピオカスターチを加えて焼き上げたほろほろ崩れそうな柔らかなクッキーのような、シュートブレッドのようなお菓子です。上に好みのジャムを乗せます。
さて、良い年をして、未だに親元で暮らす娘ではあるが、私がしてもらったように私も娘を嫁がせる日までは、できることをしてあげたい。

私の好きなお菓子つくりにはもってこいの誕生日ケーキを焼く理由をあっさり、大きなケーキはいらない。作るならカップケーキをお願いします。という、リクエストに応え、今年もピンクのカップケーキを焼いた。
ピンクのアイシングにはビートルーツパウダーを使って色付けをします。クレムフレッシュ、クリームチーズで作る特製アイシングが、彼女の好物です。

子供のころと違ってリクエストされる料理にも違いが出てきて面白い。子供のころは、ピザとか、ラザニアとか、ミートボールに、ミートローフなどという、かなり重たいものが好きだったけれどここ数年はあっさりしたもの、今年は〆た魚のお寿司をお願いします。という、リクエスト。
夏の〆魚の寿司はまさに得て妙である。
寿司飯には自家製赤紫蘇紫子を混ぜ、畑からとったばかりの青紫蘇を上下に施し、やはり自家製青山椒の塩漬けを乗せていただきます。さわやかな夏の寿司です。

仏様も交えてのささやかなお祝い、母の好きだったこはだを使い手毬寿司を楽しみました。

あっさりしたオードブルは、豚肩肉を紅茶で煮た後、ゆずジャムに大蒜しょうゆを混ぜたたれに漬け込みスライスした焼き豚風ハム。
漬けたれに二日間漬け込みました。粒マスタードを添えていただきました。

これは初めてのオリジナルレシピであるがなかなかおいしいハムになって漬け汁は酢とオリーブオイルを混ぜてドレッシングを作り、トマト、アボカド、豆腐のサラダを和えてみました。これがまたおいしい。
島豆腐という、硬い豆腐はチーズのような食感です。冷たく冷やしてオードブルの前菜サラダです。

そして。メインには糠漬けの牛肉、畑から直行のお野菜たちを毎度のことながらグリル。簡単でおいしい手抜き料理。
野菜とともに時差でグリルする糠漬け牛肉。焼きあがったらホイルで肉だけ包んでおくといただくときにしっとり軟らかです。

毎度のことながら、試行錯誤しながらの新しいレシピの発見は私のスローライフに欠かせない。
そして、今年もお盆が終わった・・・・秋はもうすぐそこまで来ている。

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