時間だけが過ぎて、何も出来ない自分。震災のお見舞いに今までこっそりと貯めていた五百円玉貯金。重たい袋ごと郵便局へ持っていきました。
震災にあわれた方々、被災され避難所生活をまだ、不安なまま送られている方にほんのささやかな思いが届きますようにという、思いで、一杯です。
そこへ行って今すぐお手伝いをしたいけれども、阪神淡路大震災で、被災された方の手記に、素人のボランティアはモンスターボランティアになりかねない。よくよく考えて行動をしてくださいと戒められました。確かに・・・・
離れている私達に出来る事は一緒にこの国難を乗り越える事。停電になっても今までどれだけ電気がありがたかったかと感謝をし、食品を無駄に買い込まず無駄にしないこと、そして、少しでも節電をして・・・・と、今出来る事を実行のみです。
昨日の政府の発表で都内の水道水にヨード131が見つかったからと、この政局の様々な発表でどれだけ混乱を引き起こしているか・・・・あっという間に、スーパー、コンビニから水のペットボトルが消えたそうで・・・・どの、有識者に聞いても成分が見つかったからと、大人が飲んでも問題ないと言っているのに、まったくどうしたものか・・・・
被災されて物が行き渡らず、まだ水も食料も充分でない人々がいる事をおざなりに国民の生活を守るのが政治家です、などど、のたもうている政治家がいたけれど、守るどころか把握しているのかいないのか、そして無用の混乱とパニックに国民を巻き込んでいるような気がしてならない。
ご家族や友人、知人を被災で失ってしまった人々、今後の生活の基盤が無くなってしまった人々、原発事故で避難を余儀なくされ食料も、物資も入ってこなくなってしまったゴーストタウンのようになってしまっている町にいまだ、ペットや農場を経営していた人がどうして動物を残して出て行けるかと、とどまっているのに、物資が届かないと言う。
何をかいわんや・・・まったく呆れてしまう。
今夜は7時から10時まで計画停電の順番。ろうそくも、オイルランプも準備万端。灯りに、亡くなられた方々のご冥福を祈る。
半世紀、人生を歩んできた今年を記念して、新しい挑戦。ブロガーデビュー! はじめまして。Kai Kamakuraのブログへようこそ。 明るい未来の見えない今。私が子供だったころの、ちょっと不便だけれど幸せだったころに皆が戻って、便利さばかり追求型生活、拝金主義はもう止めて、人間として何が大切なのかを考えて、デジタル化を少し我慢しようと思う。技術の進歩も大切だけれど、この200年で、充分人類は飛躍したし、識者は今警告を始めている。100年後には人類文化は破綻すると。今何かがおかしくなり始めていることを毎日感じずにはいられない。でも、私一人ではどうすることも出来ないからこそ、自分なりに少しでも、スローライフで時代を逆行して生きて生きたい。手作り、無駄を省いて、創作力満載の料理と、お菓子のブログ。そして、ゆったりのんびり生活を楽しんでいる主婦のブログです。
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2011年3月24日木曜日
2011年3月20日日曜日
東北関東大震災にあって
誰もが予想もしなかった、誰もがこんなにも簡単に平凡な日常を奪われる事になるなんて微塵も思わなかった。どんな言葉も出ない。言えない。そして被災された方たちにどんな言葉をも見つからない。
本当にお見舞いを申し上げますとしか言えない自分が悲しいし、辛い。
ブログの更新どころではない。悲しみと嘆き。そして政府への不信。
まだ、自分の中の整理もつかない。直接の被害は甚大ではなかったけれども、家の壁の修復は必要・・・・でも、其の程度。
何をどう、ここへぶつけて良いのかわからない。
けれど、元に戻らない事だけは事実で、、、、、、不変と言う事はないのだと今回改めて思い知らされました。
月はこれほど眩しいのに
地球はあまりに酷い
もしかしたら
私達はこの宇宙に住まわせていただいている
と、言う
気持ちを忘れていたかもしれない
月だけが何事もなかったように
今夜もまぶしい
地球は悲しく無常
そして争い
人間が一番愚か
眩しすぎる月に
手を合わせる
本当にお見舞いを申し上げますとしか言えない自分が悲しいし、辛い。
ブログの更新どころではない。悲しみと嘆き。そして政府への不信。
まだ、自分の中の整理もつかない。直接の被害は甚大ではなかったけれども、家の壁の修復は必要・・・・でも、其の程度。
何をどう、ここへぶつけて良いのかわからない。
けれど、元に戻らない事だけは事実で、、、、、、不変と言う事はないのだと今回改めて思い知らされました。
月はこれほど眩しいのに
地球はあまりに酷い
もしかしたら
私達はこの宇宙に住まわせていただいている
と、言う
気持ちを忘れていたかもしれない
月だけが何事もなかったように
今夜もまぶしい
地球は悲しく無常
そして争い
人間が一番愚か
眩しすぎる月に
手を合わせる
2011年3月11日金曜日
チョコレートマフィンと、イングリシュマフィン
チョコレートマフィン
今回はバターを使わず、クレムフレッシュに、濃い目のミルクを足したものを使いました。
ホワイトチョコレートのかけらも加えて・・・・もちろん、ミルクチョコレートのかけらも入っています。
しっとりとして、美味しくできました。2,3日してからのほうがもっと美味しくなります。不思議・・・・
こちらはイングリッシュマフィン。
王道の食べ方・・・スモークサーモンと、
ポーチドエッグ。
本来はたっぷりのホランディールソースだけれど、いつも失敗。なので、クイック・イージー・ソースを作ってみました。これでも、充分美味しい!
粒マスタードとディジョンマスタードに、オリーブオイルを加え、酢と砂糖、塩コショウ、好みでケーパーのみじん切りなどを加えたソース。
ホランディールソースよりカロリーオフはもちろん、さっぱり!美味しかったです。
今回はバターを使わず、クレムフレッシュに、濃い目のミルクを足したものを使いました。
ホワイトチョコレートのかけらも加えて・・・・もちろん、ミルクチョコレートのかけらも入っています。
しっとりとして、美味しくできました。2,3日してからのほうがもっと美味しくなります。不思議・・・・
こちらはイングリッシュマフィン。
王道の食べ方・・・スモークサーモンと、
ポーチドエッグ。
本来はたっぷりのホランディールソースだけれど、いつも失敗。なので、クイック・イージー・ソースを作ってみました。これでも、充分美味しい!
粒マスタードとディジョンマスタードに、オリーブオイルを加え、酢と砂糖、塩コショウ、好みでケーパーのみじん切りなどを加えたソース。
ホランディールソースよりカロリーオフはもちろん、さっぱり!美味しかったです。
2011年3月9日水曜日
八日節句(仕舞い節句)と花山葵
このあたりだけの行事なのか、我が家では3月3日のひなまつりが終わると、すぐにお雛様を仕舞わず、8日に、"八日節句”(または仕舞い節句)と言われるものを行ってからお雛様を仕舞う。
これも田舎の行事の名残か・・・・都会の狭い家では場所をとるお雛様は3日が終わるとすぐの片付けるのが慣わしらしいけれど、我が家はこの八日節句を済ませ、大体3月一杯は和室に鎮座しておられる、長逗留なのである。雛様をいつまでも飾っておくと女の子はお嫁にいけなくなるとか、婚期が遅れるとか言われているようだが、今の時代、早く嫁ぐことだけが全てとも、言いきれない。
そんな勝手な思惑で雛様はまだ、ここに居られるのだが、昨日の八日節句はささやかにまた、寿司などを作って、おもてなしをした。
今回は、〆鯖を使って、押し寿司と、
”太白おぼろ”(”とろろこぶ”といわれるものの種類)で巻いた巻き寿司を・・・・
これらの寿司は母の大好物でもある。今回も雛様に・・・と言うよりは老雛様に、作ったと言ったほうが正しい。
昨年つけておいた生姜の酢漬けと、其の酢を寿司飯にまぜて、香りをつける。
寿司飯には紫を混ぜ込み、更なる香りと、彩り・・・これが私流。
太白おぼろが、思ったよりも品質が良かったので、寿司飯の粘りも水分もはみ出さず巻くのがちょっと大変だった。外側が乾いたままで切り分けてもばらばらになってしまったが、それはそれで、もちろんおいしい。
そして、春に山あいの綺麗な水の周りに自生する、山葵・・・”花山葵”(はなわさび)と呼ばれる。
葉と茎を醤油漬けにして食べる、この野菜。毎年ローカルなお店に並べられる。環境が綺麗でないと、いつかは絶滅してしまう。山葵は綺麗な水辺にだけ生えるといわれている。
毎年手に入れられる喜び・・・・今年もまた、食卓に並べられる。本当に感謝。
時折根元に、山葵として使えるくらい成長しているものもあって、今回一本の花山葵の根が、かなり大きくなっていたのでそこをすりおろして寿司の中に・・・
すぐに香りが飛んでしまうので、本当に贅沢な食材である。けれども其の香りの素晴らしさは、その場で、山葵をすりおろしている”今”だけの、贅沢なひとときなのだ。
葉と、茎はきれいに下処理をして、醤油に漬け込みました。一時に作れる量は本当にわずか。だからこそ、大切にありがたくいただけます。自然の恵みにまた感謝。
これも田舎の行事の名残か・・・・都会の狭い家では場所をとるお雛様は3日が終わるとすぐの片付けるのが慣わしらしいけれど、我が家はこの八日節句を済ませ、大体3月一杯は和室に鎮座しておられる、長逗留なのである。雛様をいつまでも飾っておくと女の子はお嫁にいけなくなるとか、婚期が遅れるとか言われているようだが、今の時代、早く嫁ぐことだけが全てとも、言いきれない。
そんな勝手な思惑で雛様はまだ、ここに居られるのだが、昨日の八日節句はささやかにまた、寿司などを作って、おもてなしをした。
今回は、〆鯖を使って、押し寿司と、
”太白おぼろ”(”とろろこぶ”といわれるものの種類)で巻いた巻き寿司を・・・・
これらの寿司は母の大好物でもある。今回も雛様に・・・と言うよりは老雛様に、作ったと言ったほうが正しい。
昨年つけておいた生姜の酢漬けと、其の酢を寿司飯にまぜて、香りをつける。
寿司飯には紫を混ぜ込み、更なる香りと、彩り・・・これが私流。
そして、春に山あいの綺麗な水の周りに自生する、山葵・・・”花山葵”(はなわさび)と呼ばれる。
葉と茎を醤油漬けにして食べる、この野菜。毎年ローカルなお店に並べられる。環境が綺麗でないと、いつかは絶滅してしまう。山葵は綺麗な水辺にだけ生えるといわれている。
毎年手に入れられる喜び・・・・今年もまた、食卓に並べられる。本当に感謝。
時折根元に、山葵として使えるくらい成長しているものもあって、今回一本の花山葵の根が、かなり大きくなっていたのでそこをすりおろして寿司の中に・・・
すぐに香りが飛んでしまうので、本当に贅沢な食材である。けれども其の香りの素晴らしさは、その場で、山葵をすりおろしている”今”だけの、贅沢なひとときなのだ。
葉と、茎はきれいに下処理をして、醤油に漬け込みました。一時に作れる量は本当にわずか。だからこそ、大切にありがたくいただけます。自然の恵みにまた感謝。
2011年3月8日火曜日
レモンカード・・・・Lemon curd
イギリスのお店なら何処でも手に入るこの、レモンカードは、甘くてちょっぴり酸っぱい美味しいクリームのような、カスタードのような・・・・
レモンカードは名前の通りレモンと、バター、砂糖、卵で、作られているもの。ヨーグルトに載せたり、もちろんパンに添えても、ケーキに使ったり(特にチーズタートとの相性がとっても素敵!)イングリッシュマフィンをトーストしてこのレモンカードを添えただけでも美味しいスナック。
熱々のレモンプディングの中からこのレモンカードが溶けて出てくればもう、しあわせ~~な、気分になれます。今回はレモンプディングに、このレモンカードをレモンジュースで溶いたソースをたっぷり加えて、寒い夜に、ぴったりな熱々のスナックを作りました。こんな夜遅くなのにぃ~~と、思いながらも食べ始めたらとめられない誘惑的なホットデザートなのでした。
ノンワックス、国産レモンが手に入ったときはいつも作ります。レモンの皮を沢山使うのでやはり、国産のノンワックスはありがたいのです。
瀬戸内海で育った国産レモンが手に入りました!ので・・・今回のレモンカード作成と相成りました。日本では手に入らないこのレモンカードは自分で作るより方法がありません。でも、正直、手作りがおいしいです。Jar に、入って売られているものは、矢張り甘さが半端ありません。自分で作るものは甘すぎないので、そのまま食べたくなってしまうくらい飛び切り美味しいレモンカードです。
さて。こちらは・・・
これは、お正月の時の写真。レモンタート。これにもたっぷりレモンカードが使われています。
レモンカードは名前の通りレモンと、バター、砂糖、卵で、作られているもの。ヨーグルトに載せたり、もちろんパンに添えても、ケーキに使ったり(特にチーズタートとの相性がとっても素敵!)イングリッシュマフィンをトーストしてこのレモンカードを添えただけでも美味しいスナック。
熱々のレモンプディングの中からこのレモンカードが溶けて出てくればもう、しあわせ~~な、気分になれます。今回はレモンプディングに、このレモンカードをレモンジュースで溶いたソースをたっぷり加えて、寒い夜に、ぴったりな熱々のスナックを作りました。こんな夜遅くなのにぃ~~と、思いながらも食べ始めたらとめられない誘惑的なホットデザートなのでした。
ノンワックス、国産レモンが手に入ったときはいつも作ります。レモンの皮を沢山使うのでやはり、国産のノンワックスはありがたいのです。
瀬戸内海で育った国産レモンが手に入りました!ので・・・今回のレモンカード作成と相成りました。日本では手に入らないこのレモンカードは自分で作るより方法がありません。でも、正直、手作りがおいしいです。Jar に、入って売られているものは、矢張り甘さが半端ありません。自分で作るものは甘すぎないので、そのまま食べたくなってしまうくらい飛び切り美味しいレモンカードです。
さて。こちらは・・・
これは、お正月の時の写真。レモンタート。これにもたっぷりレモンカードが使われています。
林檎のクランブルケーキと、マフィン。
ず~っと、食べないで残っていた林檎が2つ。冬を越した林檎は甘い。そのまま”さくさく”と、食べてもいいけれど、お買い得の言葉に惑わされて先日、本当に安いカリフォルニア白ワインを買ってしまった。開けてみたのは良いけれど・・・・・う~~ん。
で、飲まないのは目に見えているので、其のワインを使って林檎を煮ました。オレンジの皮の砂糖煮も加えて、香りづけにして・・・
で、前回ロンドンで習った林檎のクランブルケーキを、また作りました。
クランブルケーキのことは前にもブログにしたかもしれない。クランブルって、はまるとおいしい・・・♪
今回もアーモンドのクラッシュを混ぜました。生地はクレムフレッシュをたっぷり練りこんで・・・
柔らかくなって、いい香りのついた林檎もしっかり敷き詰めて・・・
出来上がった生地は色白さんで、しっとり・・・
もちろんクリームをたっぷりとかけていただきました。ゆるゆるのカスタードクリームをかけて食べるのがイギリス流。
で、林檎がまだ少し余ってしまったので、マフィンを焼きました。
クランブルケーキとはまた一味違う美味しい朝食にもぴったりなマフィンです。
で、飲まないのは目に見えているので、其のワインを使って林檎を煮ました。オレンジの皮の砂糖煮も加えて、香りづけにして・・・
で、前回ロンドンで習った林檎のクランブルケーキを、また作りました。
クランブルケーキのことは前にもブログにしたかもしれない。クランブルって、はまるとおいしい・・・♪
今回もアーモンドのクラッシュを混ぜました。生地はクレムフレッシュをたっぷり練りこんで・・・
柔らかくなって、いい香りのついた林檎もしっかり敷き詰めて・・・
出来上がった生地は色白さんで、しっとり・・・
もちろんクリームをたっぷりとかけていただきました。ゆるゆるのカスタードクリームをかけて食べるのがイギリス流。
で、林檎がまだ少し余ってしまったので、マフィンを焼きました。
クランブルケーキとはまた一味違う美味しい朝食にもぴったりなマフィンです。
2011年3月6日日曜日
ふきのとう
毎日まだまだ寒くて、山には雪が残っているけれど、啓蟄も過ぎてそろそろ春が見つかるかしらと、昨日母の家の、日当たりの良い丘を、散策。そしたら・・・ふきのとうを発見。
この母の家。私の祖父母が建てたもので、私の子供時代の思い出が、沢山詰まっている。改築を何度か行ったために、面影はあまり残っていないけれど大切な思い出が鮮明に今でも思い出せる。
庭に毎年出てくる、このふきのとうも、私の祖母がよく摘んで、この時期、ちょっと甘くした”ふきのやきもち”と呼ばれる、パンケーキのようなものを作ってくれた。
ほんのりと香る独特のふきのにおい。子供なのに、この匂いが大好きだった。いつも病弱で、まずい薬ばかり飲んでいた私には、この苦味などはなんのその。
食事はあまり取らなくても、この”おやき”は食べた。硬くなったこの”おやき”を夕方、当時は結婚をまだせず、一緒に暮らしていたおばが、外でお風呂の火焚きをしながら、其の火の中で炙って焼いてくれた・・・・その、香ばしい香りが今でも鮮明に鼻腔に残っている。
何十年も、毎年春になると顔を出すこのふきのとう。祖母が摘む側で、犬や猫と遊びながらふきの匂いをかいだあのころがついこの間のよう・・・・・
ふきは、根で増え、其の根がなくなるまでは何十年でも、同じ場所から春顔を出す。と言う。
昨日、そんなことを思いながらふきを、いつつ、むっつ、取って、あのころの祖母よりも年を重ねた母に見せた。大好きな”おやき”を自分で作ろうと思って作り方を聞いたら、母が自分で作ると言い出した。
何事も億劫になって、気力も体力も衰えてきた母ではあるけれど、春の暖かさに背を押されたのか・・・出来上がったら電話するから・・・と言う言葉をもらって帰宅。
これは二年前の写真。ふきのとうで作った、田舎風おやき。母のおやきには白胡麻もちょっぴり入って栄養も満点。
そしてこれは、最もふきのとうの香りが楽しめる食べ方・・・てんぷら。
抹茶に塩を混ぜて、即席抹茶塩と一緒に、いただきました。
春に出回る山菜類のこの苦味は、冬の間体にたまった毒素を出してくれる重要な役目があるんだとか。春に山菜を食すのは「理にかなっている」のだ。こういうところでも自然と人間って本当に深く関わっているのだなあと、つくづく。
花は野にあるように・・・ではないけれど、人間も、旬な食べ物を食べたいときに少しだけいただくのが健康でいる秘訣かもしれない。
母を見ていてそう思う。
この母の家。私の祖父母が建てたもので、私の子供時代の思い出が、沢山詰まっている。改築を何度か行ったために、面影はあまり残っていないけれど大切な思い出が鮮明に今でも思い出せる。
庭に毎年出てくる、このふきのとうも、私の祖母がよく摘んで、この時期、ちょっと甘くした”ふきのやきもち”と呼ばれる、パンケーキのようなものを作ってくれた。
ほんのりと香る独特のふきのにおい。子供なのに、この匂いが大好きだった。いつも病弱で、まずい薬ばかり飲んでいた私には、この苦味などはなんのその。
食事はあまり取らなくても、この”おやき”は食べた。硬くなったこの”おやき”を夕方、当時は結婚をまだせず、一緒に暮らしていたおばが、外でお風呂の火焚きをしながら、其の火の中で炙って焼いてくれた・・・・その、香ばしい香りが今でも鮮明に鼻腔に残っている。
何十年も、毎年春になると顔を出すこのふきのとう。祖母が摘む側で、犬や猫と遊びながらふきの匂いをかいだあのころがついこの間のよう・・・・・
ふきは、根で増え、其の根がなくなるまでは何十年でも、同じ場所から春顔を出す。と言う。
昨日、そんなことを思いながらふきを、いつつ、むっつ、取って、あのころの祖母よりも年を重ねた母に見せた。大好きな”おやき”を自分で作ろうと思って作り方を聞いたら、母が自分で作ると言い出した。
何事も億劫になって、気力も体力も衰えてきた母ではあるけれど、春の暖かさに背を押されたのか・・・出来上がったら電話するから・・・と言う言葉をもらって帰宅。
これは二年前の写真。ふきのとうで作った、田舎風おやき。母のおやきには白胡麻もちょっぴり入って栄養も満点。
そしてこれは、最もふきのとうの香りが楽しめる食べ方・・・てんぷら。
抹茶に塩を混ぜて、即席抹茶塩と一緒に、いただきました。
春に出回る山菜類のこの苦味は、冬の間体にたまった毒素を出してくれる重要な役目があるんだとか。春に山菜を食すのは「理にかなっている」のだ。こういうところでも自然と人間って本当に深く関わっているのだなあと、つくづく。
花は野にあるように・・・ではないけれど、人間も、旬な食べ物を食べたいときに少しだけいただくのが健康でいる秘訣かもしれない。
母を見ていてそう思う。
2011年3月5日土曜日
ひなすし、はなすし、ちらしすし・・・今年も終わりましたひなまつり。
今年はどんなものを作ろうかと考えていた割には、簡単なものになってしまった。しかも、諸般の事情があって3日の当日に祝えなくて、4日になってしまった。
娘も急遽東京から戻ってきたのでそれはそれで賑やかな華やかなひなまつりではあったけれど。
今回は五目、いや、六目、プラス、刻みアナゴも寿司飯に混ぜて、ちょっとボリュームのある、寿司ができました。
お雛さまには、こんなかわいい”雛寿司”をそえました。薄焼き卵と、のりで衣装に見立てて寿司飯を包んでみました。菜の花とさくらでんぶで、彩り。
こちらは、小さいカップに矢張り薄焼き卵をしいて、花びらに見立て”花寿司”にしてみました。
紅白はんぺんと、花麩を加えた澄まし汁とで、”生き雛様”用・・・・・
そして、独り暮らしをしている母には”ちらしすし”に盛り付けて、届けてきました。
ケーキも今回は簡単なカップケーキ。
クレムフレッシュと、クリームチーズを混ぜて作るオリジナルのアイシングが美味しいケーキです。ブラックベリーとラズベリーは今回スィートカンパニーからのジェリーのお菓子を載せました。
2011年3月4日金曜日
寒い日が続いています。春は何処?
暖かかった二月の終わりだったのに・・・今週はずっと寒い毎日、周りの山にはまたうっすら白いものが・・・・・
夜になると氷点下、なのだろう・・・未だに消えずに残っている。やれやれ。
お雛様も出されているのにこの寒さ。でも、東京から娘が戻ってきてお正月以来のちょっと華やかな今週。
この寒さに閉口気味・・・ではありますが、毎晩暖かい食事で、身も心もほかほかになるしか方法がありません。この寒気団が北へ帰ってくれるまで。
こんな田舎でも、少し離れたところに美味しいパンを売っているお店がある。私のお気に入りのパン屋さん。若いご夫婦が誠実な応対と笑顔でいつも好印象!
今日は、新発売のオリーブ、ドライトマト、アンチョビー入りのバゲットを購入。
残り物野菜と、牛乳でポーチした鮭の余りを加えた、ミルクスープでおいしく温まりました。最近になって手作りに目覚めている娘も、美味しいの連発。
セロリ、人参、玉ねぎのこの”味だし三人組”と、鮭の旨みで優しい美味しさが、しっかりとオリーブ、アンチョビー、ドライトマトの味を主張しているバゲットとよくあいました。ご馳走様でした。
春アスパラガスも彩りにくわえて・・・見た目も栄養も◎!!
夜になると氷点下、なのだろう・・・未だに消えずに残っている。やれやれ。
お雛様も出されているのにこの寒さ。でも、東京から娘が戻ってきてお正月以来のちょっと華やかな今週。
この寒さに閉口気味・・・ではありますが、毎晩暖かい食事で、身も心もほかほかになるしか方法がありません。この寒気団が北へ帰ってくれるまで。
こんな田舎でも、少し離れたところに美味しいパンを売っているお店がある。私のお気に入りのパン屋さん。若いご夫婦が誠実な応対と笑顔でいつも好印象!
今日は、新発売のオリーブ、ドライトマト、アンチョビー入りのバゲットを購入。
残り物野菜と、牛乳でポーチした鮭の余りを加えた、ミルクスープでおいしく温まりました。最近になって手作りに目覚めている娘も、美味しいの連発。
セロリ、人参、玉ねぎのこの”味だし三人組”と、鮭の旨みで優しい美味しさが、しっかりとオリーブ、アンチョビー、ドライトマトの味を主張しているバゲットとよくあいました。ご馳走様でした。
春アスパラガスも彩りにくわえて・・・見た目も栄養も◎!!
2011年3月3日木曜日
ポレンタを使った前菜
この間のロンドンで友人が是非試してと、わざわざ、オーガニックのお店に連れて行ってくれて、買ってくれたポレンタ。
名前は聞いたことがあるしロンドンでは割とメジャーなこの食品。イタリアの人の副主食的存在。実は初めていただきました。
粉の状態で売られているのが一般だけれど、こうしてすぐに食べられるようになっているものもある。
友人は私にラザニアにして食べたら美味しかったと教えてくれたけれど、今回はシンプルに、前菜のようなものを作りました。
ポレンタは、味のないミドルハード系チーズのような、高野豆腐のような不思議な感覚。味がほとんどないから味付けは矢張り濃い目か、主張するものが良い組み合わせ。
癖のあるエメンタールチーズと、チェダーチーズ、さらに、イベリコサラミをトーストしたポレンタに載せてとろけさせました。
其の上にルコラをたっぷりと乗せて、スィートバルサミコソース(バルサミコ酢を砂糖を加えて煮詰めたシロップ)と、オリーブオイル、ジェニパーベリー胡椒をかけていただいてみました。
あっさりしているのに何故か満足感の得られる美味しい前菜です。
フライパンで大蒜のスライスと一緒に焼いたポレンタに、同じくチーズとプロシュート、ルコラの組み合わせも◎でした。
名前は聞いたことがあるしロンドンでは割とメジャーなこの食品。イタリアの人の副主食的存在。実は初めていただきました。
粉の状態で売られているのが一般だけれど、こうしてすぐに食べられるようになっているものもある。
友人は私にラザニアにして食べたら美味しかったと教えてくれたけれど、今回はシンプルに、前菜のようなものを作りました。
ポレンタは、味のないミドルハード系チーズのような、高野豆腐のような不思議な感覚。味がほとんどないから味付けは矢張り濃い目か、主張するものが良い組み合わせ。
癖のあるエメンタールチーズと、チェダーチーズ、さらに、イベリコサラミをトーストしたポレンタに載せてとろけさせました。
其の上にルコラをたっぷりと乗せて、スィートバルサミコソース(バルサミコ酢を砂糖を加えて煮詰めたシロップ)と、オリーブオイル、ジェニパーベリー胡椒をかけていただいてみました。
あっさりしているのに何故か満足感の得られる美味しい前菜です。
フライパンで大蒜のスライスと一緒に焼いたポレンタに、同じくチーズとプロシュート、ルコラの組み合わせも◎でした。
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