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2012年6月17日日曜日

誕生日

母を思って選んだ花をアレンジ
梅雨になって心身ともにお疲れモードに、なっています。家に病人がいるということは、思いもかけないことも起きます。というのも娘がやはりずいぶんストレスを抱えています。

おばあちゃんっ子ではありますが、やはりそこは昔から一緒に住んでいたわけではないし、彼女も自分自身のことで悩みや、悲しみを抱えているところへ持ってきて、母親の私が疲れ切っていることがさらに、堪えるらしく・・・・・・

ここのところ、二人ともお疲れ気味。まいりました。
正直、自分自身の限界は、もう過ぎているようです。

先週また、病院へ母を連れて行ってきたのですが、入院を勧める医師に、母は、
「娘が、行けといえば、いつでも、入ります」と、言う。
まるで、私がもう、面倒みられないから入って。と、言うのを待っている、もしくは私を悪者にして入るのが自分にとっても簡単な言い訳になるからだろうか。

私は、面倒を見たくないわけではない。ただ、家族総倒れになるのが困る。

母はこんな風になる前は、気丈で、子供の面倒には及ばない。一人で頑張って最後は病院でいい。と、いつも、豪語していた。けれどその実、自分が当事者になった今、自分から病院へいくとは、絶対に言い出さない。(今のところ)

娘曰く、「ママが甘やかして面倒見すぎるから、居心地がいいもの。ここを出たくないはず」
と、言う。そうなのだろうか・・・母は、私には「自分だって我慢しているんだ」と、声を荒げることもある。病気だから仕方ない、かわいそうと、接していたけれど、やはり自分を大事にすることを忘れていたかもしれない。

先週の病院での主治医も、「ここを、ショートステイのように使っていいのですよ」と、おっしゃったけれど、そろそろ、考えないと。デイサービスで、お風呂のサービスを受けさせたいけれど、気持ちが悪くなれば嫌。とか、一日中椅子に座っているから疲れる。などと、まるで子供。

庭に咲いた十薬の花、かわいい。
確かに最近薬の量が増えた結果、食欲が落ちて、またそこに投薬。で、気分が悪くなって嘔吐も増えた。そんな、気分になったらデイサービスで嫌だというから、それは気持ちとしてよくわかる。
だからこそ、プロのたくさんいる病院へ預けるのがいいのかもしれない。お風呂も入れてもらえるし、気分が悪ければ、対処もしてくれる。

それらを、母に、どう伝えてわかってもらったらいいのか、それも、今、私の中での葛藤なのだ。

私が悪者になれば一番簡単でも、その後の気持ちを、立て直すのに時間がかかるだろう。
いつ、どうなるかもしれない母をの関係を悪いまま終わらせたくない。

そんな私の気持ちを察していているのか、できるだけ、ここでわがままを言っているほうが本人はいいに決まっている。

そんな中、先週末84歳の誕生日を迎えた母。いつ死んでもいい、ここまで生きたのだから…というけれど人間の本質はやはり生きていたい、生きたい、という、欲求の塊なのではないだろうか・・・・・
自分が、その状況にならない限り答えは見えないだろうけれども、、、、

それこそ、最後の誕生日になるやもしれないこの日。私たちはできうる限りのことをした。花、カード、ケーキに、手毬寿司。

イギリスの友人からも誕生日カードがとどいた。俳句の生徒からも・・・・

母は84年間の中で最高の誕生日と、言ったけれど、それならば私たちも本望だ。

土曜日が本来の誕生日だったけれど、娘の休みが金曜日だったのでその日にささやかなお祝いをした。

母が好きなチーズケーキをまた焼いて、(今回はベークドチーズケーキ)クリームチーズだけだとこってりしすぎるかと、母の胃を思って、コテージチーズも、加えてあっさりと焼き上げた。

イギリスの友人のアイディアで、辰年生まれの母のために、辰の絵を、ケーキに取り入れることにした。でも、チーズケーキだと描くことしかできない。辰の絵という難しいテーマのため、どうしても描くとなると漫画のようになってしまう。それでも、そこはご愛嬌で、こんなかわいい辰が登場となりました。



俳画の、師匠である母にはとても恥ずかしい絵ではありましたが、それでも、びっくりしたようで、よくかけたと、喜んでいました。


あまり沢山、食べなくなった母には、大好物のしめさばと、スモークサーモンの手毬寿司を、用意。


数日前に仕込んでおいた青山椒の、塩漬けが、しめさばととてもいいアクセント。


新玉ねぎのマリネはスモークサーモンと、とてもよい相性。もちろん、ケーパーも載せて。
サーモンの寿司飯は乾燥ディルを混ぜ込みました。
久しぶりに母もそれぞれ二つずつも食べられてよかった。
寿司は家で作ったものが一番。
しばらく、私も疲れすぎていて、母に強く当たることもあって、自分が嫌になっていた。もちろん、今だってそう。ずっと我慢している何かを娘も感じ取って、それが彼女のストレスの一因になっていることも事実。

ママ、僕もおめでとう!って、おばあちゃんに言ったよ!
誕生日も終わったことだし、そろそろ、母もホスピスに行くことを考えてくれるといいのだが。やれやれ。

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