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2012年4月20日金曜日

豆腐のかば焼き、一塩鯖の押し寿司

言葉で言えない、ストレス、説明できない不安、そしてわからないけれど投げ出して逃げ出したい衝動、でも、でも、それができない。介護の大変さは言葉では表現できません。お互い我慢、母はまだ呆けていないだけに、余計に何か言い合うと気まずいことになるのがわかっているからこそ本当に我慢の毎日はお互い辛い。

春の遅い今年。雪嶺は美しいけれど・・・
そんな鬱積した気分を晴らしてくれるのは買い物に行き、体によさそうなものを見つけて回ること。今までも添加物や化学薬品、大量生産のものは避けていたけれど、講座を初めてから、ますます食品の裏側にある表記が気になる。ほとんどの食品がテキストにあった体に良くない添加物を使っている。

樹齢300年以上のしだれ桜が今年も咲きました。生命力ってすごい。
安くて簡単に食べられるものにはやはりトリックがあるのです。食べてすぐに害になったり毒になったりしないから余計に怖い。

介護のストレスをこんな形で昇華できるのはいいような悪いような・・・で、ある。
どう頑張っても昔のようにすべて手作りで、その時々の食事は今では稀有・・・なのだ。だからこそ、楽しみながら食事の用意をすることで、気分をポジティブにしてくれるなら、しかも、体が喜ぶ食事ができるなら・・・である。

テキストを見ていると面白いレシピがたくさんある。菜食主義でも、マクロビオテクスの信者でもない。でも、気分転換に物珍しさも手伝って、先日は豆腐のかば焼きを作ってみた。



ウナギのかば焼きに、見ただけでは分からないくらいそっくりに出来上がる面白いレシピ。ウナギはいろいろ問題があるし、個人的に私は嫌いで食べられない。どんなに栄養があるか知らないが、今の世の中毎日、飽食時代。夏の土用に栄養補給の意味で食べるウナギは遠い昔の話でしょう。でも、今でも皆さんが競ってウナギを食べたがるのがわかりません。まあ、それはさておき、見た目がウナギそっくりなかば焼きは豆腐と、大和いも、湯葉と海苔でできます。

生湯葉の上に海苔を載せて、水切りをして裏ごした豆腐におろした大和芋を混ぜた具材を広げて、ウナギのような見た目に線を入れて・・・・



まさにウナギの白焼き状態。この時点でびっくり。



薄く小麦粉で衣をまぶしてフライパンでこんがり焼けば・・・・
アッとびっくりウナギのかば焼きです。


たれはしょうゆ、砂糖、少々のくずの粉でとろみをつけるのですが、小麦粉を付けて豆腐を焼くので、くずは使わなくてもなんだかそれらしい美味しさです。
たれで煮からめたほうがよりかば焼きらしくなって、びっくりな一品でした。



見ただけでは本物のようなかば焼き。食べればもちろん豆腐の甘さと香りでしたが、何でできているのか母もわからなかったようでした。

本物のウナギのほうがおいしい・・・と、ぽつりと言われてしまいましたが・・・
高齢であっても、あっさりウナギはあまり好きでなかったようです。



そういうのがわかっていましたら、母の好物のサバの押し寿司を、メインにしました。このポン酢で煮る一塩鯖で作る押し寿司は我が家の定番寿司です。

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