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2012年2月13日月曜日

春を告げるふきのとう、お雛様も出しました。

本当に寒い毎日。数年前から冬の寒さがきつくなっているような気がしてならない。それとも年のせい?
母の家に毎年顔を出すふきのとうがこの寒空の中、今年も腐葉土の中からしっかり芽を出していました。先日、母の家のチェックに行って、見つけました。小春日和だったのでせっせと、庭のふきを探す楽しい昼下がりでした。



数年前から足の悪くなってきていた母は、自分で庭のこのふきのとうが摘めなくなっていました。私が摘んで母に見せるのが常でした。今年はなおさら、この家にもう3か月以上も戻っていないのですから、是非とも、とっていって見せてあげようと頑張って探し出しました。

いいにおい・・・・春に苦い食べものを体に入れるのは理にかなっているのだそうで、冬の間にたまった脂肪や毒素を、苦みがデトックス作用になるとのこと。
春の野に出でて若菜摘む・・・・・百人一首のこの歌は現実の生活をうたったものだったのですね。


この色と香りが本当に春をそこに感じさせてくれます。寒いと言いながらも春は確実にやってきていました。

田舎のおやつ、ふきのとうのおやき・・はそれぞれの家庭の味があってなかなか奥が深いものです。ふきのとうはふき味噌、薬味、てんぷらなどが一般的でしょうが、祖母、母のふきのおやきは、春の楽しみな食べ物でした。
昨年まではそれでも摘んであげると、母が自分で作り私にも分けてくれましたが、今年は無理。私はこのおやきを作ったことがないのですが、母の言う材料で自己流に作ってみました。味噌だけは入れませんでしたが・・・・

強力粉200gに、バターミルク100cc。卵一個、砂糖50g、重層小さじ1.塩一つまみ。
バター20g刻んだ干し果物、(今回は干し柿を入れました)



母の味にとは全く違うちょっと洋風なふきのおやき。ハイカラなおやきだね。という、母の言葉。それでも、おいしいとたくさん食べてくれました。

味噌を入れなかった代わりに、酒かすと味噌床に漬け込んだ鶏肉を焼いたものに白髪ねぎをそえて。


いつからか、自分の中で、立春が終わった大安の日にひな人形を出す。と決めて何年もそうしてきた。特別な用事がない限り・・・今年は大安の日ではなく娘の休日に手伝ってもらいながら早々ひな人形を飾った。





ここ2,3年一人でやることが億劫になってきた。出すのはまあいいとして仕舞うときのあの面倒な気持ち。お雛様をいつまでも出していると娘が嫁に行けなくなる・・・・とは、昔の人の言ったこと。でも、我が家はあまり早く仕舞わない。だって一年に一度きりの外の空気。お雛様には満喫してもらいたい。

先日、本で読んだのだけれど旧家で、先祖代々の雛様を出す方が旧暦の雛祭りが済むまでは飾っておく…と聞いて、そうか…我が家もそのくらい出しておいて楽しもう…と決めた。今年は目いっぱい飾っておくつもり。

ところが毎年雛の間になる茶室が、今年は母の寝室になっていて、雛様が飾れない。居間に・・と思ったけれど我が家の王子が日に数回元気いっぱいになって家の中を飛び回るので危険・・・・大事なお雛様を壊されたくない・・・・考えた挙句、お雛様には申し訳ないのだが今年は水屋に、鎮座していただくことに・・・・


こんなところで…と本当に申し訳なく、それでも日当たりが良いことと玄関を入って皆に見てもらえるところなので自分なりに納得。
日当たりが良すぎるのも考え物なのだが・・・・ともあれ、水屋のちょうど良いスペースに、今年は飾られました。玄関にかけた雛のタペストリーも数年前に自分で作りました。

いつも思うのは、雛を出すとき、え?もう、一年たったの?ということ。あまりに早い時間の流れに、年々本当にびっくりしている。
このお雛様も今年で25年目・・・・・・スペースの都合で私の雛様が飾れない。仕方ないか・・・・・

さて、すっかり明るい雰囲気になった水屋。雪洞をともせば、夜もまた、なかなか趣があり良い感じである。母の部屋から障子越しに雪洞の明かりがさしこみ、母にも良い加減である。



早速、この日に寿司を振舞おうと、なんの寿司にしようかと考えて鯖の棒寿司を、久しぶりに作りました。一塩鯖を使うのですが、これが我が家では大好評。
ポン酢しょうゆ、みりん、さけ、しょうがのしぼり汁で、静かに煮ます。しっかり冷ました鯖を押し寿司のように上に載せて作ります。



雛祭り色を意識して、紫、青シソの乾燥したものをすし飯に混ぜます。間には紫蘇の葉と、自家製生姜の酢漬け、をはさんで。



ケーキを切るように一切れづつ。



これは簡単でおいしい、また、ちょっと変わった寿司で、お雛様の飾られている間は何度も寿司を作りますが毎回違ったお寿司を楽しむようにしています。

国産ハマグリも発見。お吸い物にして、はんぺん、手毬麩を入れればそれだけで華やかな雛の膳。



さあさあ、召し上がれ。今年も娘の厄を落としてくださいね。そして、去年のあの怖い思いをしなくて済むよう、守ってくださいね。(あの、3,11の時、まだ、お雛様が飾られていました。)

気持ちだけでも華やかになれる、ひな人形はやはり日本の文化。寒い毎日ですが此処だけはすっかり春。
母の世話で時々イライラしてしまう私でもありますが、このお雛様を見て癒されて頑張ります!

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