霜月が始まりましたが、なかなかあたりの景色はいつもの深い秋色になりません。今年は暖かな秋。助かりますが山々がまだ色づかないのはなんだか・・・11月といえば七五三。自分の7歳の時のものがありましたので、今日あたり母に持って行って見せてあげようかと思います。お金のない母が当時、どなたかに頂いた着物を仕立て直してくれて豪華な着物を着せてくれました。白黒で色がわからないのが残念ですが、緋色に近い赤の着物に金の糸で刺繍されたものだったことは今でもはっきり覚えています。
そんなこんなで、忙しかった10月が終わりました。正直、自分も疲れていますが、母の手術も無事に済み、毎日リハビリを始めて、別人のようになってまいりました。別人といっても怪我をした時が別人だったのであって、今は元の頑固で強い母に戻りつつあります。それでも、今回ばかりは非常に堪えたらしく、今の所、私や医師の言いつけを守って健康な体力のある体つくり、そして衰えてしまった体の筋力、とりわけ足の筋力つくりに、セラピストの若い方々に助けられながら、立つことができるようになりました。”アルプスの少女ハイジ”ではありませんが、『クララが立った!!』
の、ようなうれしさがありました。子供が初めて立った時の喜びと同じです。今回は立場が逆でたいへん、おかしかったのですが、母と後でこんな話もして大いに笑いました。
転院した病院は、やはり細かい部分では注意が足りないところもあるようで、都度母が皮肉たっぷりにストレス解消も兼ねて、言いたいことをズバズバ言っているようです。でも、母も病院にいるストレスからか、たわいのない皮肉たっぷりのお小言を楽しんで言っている様子。彼女の気持ちが紛れるのであれば、看護師さんたちにもプロとしての自覚を持ち、受け流してほしいとお願いしたいです。
日々元気になっていく母を見ていると、本当にありがたい気持ちでいっぱい。手術の技術もさることながら、現代の医療の進歩にただただ驚き。
機械、器具、知識。さまざまなものが最新かつ改良されているようです。が、やはり究極、人間が一番進歩するのには時間がかかるようだと、働く人を見ていて思うこともある日々。
重労働だし、イライラもわかりますが、あまりひどいと、母ではありませんが皮肉も言いたくなるのは人情。
当事者、介護をする方々。また、もっとひどい症状のご家族を持たれている方。私はなんと恵まれていることか・・・・と、これだけは忘れずに感謝もしつつ・・・・
買い物にも行けない日々でしたが、ご近所の方から自家製の小松菜、山のならぶさ茸を、いただきました。
さっそく、縮緬雑魚入り、小松菜ときのこのパスタを作っておいしくいただきました。
和風。。小松菜と、じゃこさんの、イタリアンフリタッタも焼いて、
忙しくても病院に出かける前にささやかなスローライフランチ。焼きたてバゲットにはバターを塗ってプロシュートをひらひらと載せるだけでとびっきりおいしいランチ。フリタッタ、ベビーリーフに大蒜とローズマリーを漬け込んだオリーブオイル、バルサミコをかけただけでも気持ちが優しくなれる一人ランチ。
疲れや、ストレスもありますがそんな気持ちは吹き飛ばして、久しぶりにベーキングをしました。自分のキッチンで好きなケーキを焼ける幸せをかみしめて。
畑でどっさりとれたサツマイモで、スィートポテトメレンゲパイを、焼きました。フィリングには、ブランデーに漬け込んであるドライフルーツを混ぜ、もう一味深みのあるポテトパイになりました。
料理もできなかった日々が続きましたが母が自分で就寝前の歯の手入れができるようになればまた、自分の時間も少しづつ増やしていけることを願っています。
山にも行って、クリスマスリースの材料もチェックしたいし、今月も忙しくなりそうです。
おいしそうです。
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