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2013年12月14日土曜日

ミンスパイのカップケーキ

この時期になると買いたくなります。シクラメン、母の大好きな花でした。

イギリスのクリスマスに欠かせないミンスパイ。名前を想像しても、初めは全くわからなかったこの独特なお菓子。
ミンスドミートと呼ばれる、ドライフルーツや林檎などを洋酒に長時間漬け込んだものの名前。これを小さなタート型(普通はクッキー生地のようなものにこのミンスミートを入れてまた生地で蓋をして焼いたお菓子)にして、売られている。クッキーと味の濃い甘い洋酒漬けのフルーツの味のお菓子…と言えばわかりやすいかしら。

フルーツケーキよりも味と香りが強いのでイギリスでも、好き嫌いがわかれます。
クリスマス時期になるとあちこちで売られています。もちろん自分で作る人も多く、中身も自家製がおいしいのですが、瓶詰をひとつ、購入。

パンやパンケーキに乗せて食べる人もいます。

ミンスパイ・・・は、あまり好きでないのにこの瓶詰を買ってしまってさて、どうしたものかと、思案しているときにミンスドミートを使ってケーキにするというレシピを発見。クリスマス気分を味わいながらもう少し柔らかなお菓子になりそうなこのケーキを、焼いてみました。

前回のクリスマスケーキの残りのシュガーペースト、マジパンを使い、こちらもクリスマス使用のカップケーキの完成。

生地に混ぜ込み焼いたケーキ

ミンスパイよりも食べやすく、でも、クリスマス気分がいっぱい詰まった、かわいいカップケーキができました。
エディブルグリッターという、食用の光る砂糖。イギリスならではのお菓子文化。キラキラ光る砂糖。

本当に一年は早い。またクリスマスの季節。

12月になると朝は7時半くらいにやっと夜明け4時になると真っ暗です。
長らく、アブセントしてしまいました。イギリスに戻って、今年の春に頂いたシュガーペーストのマスターディグリーをいただいてまいりました。
日本でいう卒業式も兼ね、この一年コースの生徒の中で優秀な生徒三人の一人にも選ばれてとても誇りに思います。いつも持参している母の遺影の前にお線香とともに報告。

たくさんの仲間や友人、もちろん素晴らしい先生に恵まれ、自分の好きな道を歩き始めた自分にとってこの一年は本当にあっという間に過ぎました。

クリスマスも近づいてロンドンは活気に満ちていました。いまだ、物乞いや、ホームレスの人もいる中、こうして暖かい家と、待っていてくれる友人や家族のいることを改めて感謝しています。

さて、クリスマスを目前に、ありあわせの材料で、リースやテーブルセンター、そして、エクササイズにクリスマスケーキを焼いてみました。
少ない材料で考える。これもなかなか楽しい。

山に花や実を取りに行けなかった今年は、ありあわせの今年造ったシュガーフラワーをあしらい、何とかリースを仕上げました。テーブルセンターに置く飾りは、庭先で取りためたラベンダーを小さな花束にして、それをあしらい、ほのかにいい香りがしています。
やっと見つけた土台のリース。4ポンドでした。

山で蔓を取り丸い、リースを用意できなかったのが、残念ですが代わりにこんなハート形のものを見つけました。薔薇の花をあしらってクリスマスというよりバレンタイン見たいです。(笑)

イギリス特有のフルーツケーキ、私のケーキはそこまでリッチでないものです。

ケーキはもちろんフルーツケーキにシュガーペーストをかぶせ、マージパンで飾りを作りました。
スノーフレーク、ヒイラギのプルンバーを購入。毎年楽しめそうです。


マージパンでスノーマン、サンタクロース、そしてクリスマスキャロットを作り、ケーキに飾ります。
ロンドンのママと彼女の週一回集まるクラブの友人のために、差し入れです。
喜んでもらって私もうれしく思っています。

2013年10月8日火曜日

今年もできました。栗の渋皮煮

店先に栗が並ぶと、どうしても買って作りたくなる、この栗の渋皮煮は、忘れたくないレシピ。
渋皮煮を飾って。

亡くなった母は毎年秋になると手間暇かけて本当においしい柔らかな甘い渋皮煮を作った。
母が元気で作ってくれることをいいことに、甘えて自分で作らず、いつか作ろう、と思いながら、本当に母が病気になってキッチンに立てなくなってしまってから、作り出した。それでもありがたいことに母がまだ存命していた三年前の秋に、よくよく教えてもらって作ったのが最初。

出来上がりは、見た目はすっかり渋皮煮だったけれど味は全く別物だった。それでも、母は上手にできたと、喜んで食べてくれた。その秋に、入院しそのまま・・・・・

昨年は母を失くしてすぐの秋で、つらくて作ることが憚られたのだけれど、もう、本当にこれで栗が最後という、時期になってあの母の味を忘れたくない、という一心で、作った。

そして今年。また、栗が店先に・・・・
熱湯にした鍋に入れた栗はそのまま火から外して、鍋に一晩漬けておきます。

昨年作った渋皮煮がそのままそっくり保存されていて、それでも見るとまた作ってしまう。

もう少し煮詰めます。

今年は昨年よりもまた少し上手になったかしら・・・など度思いながら、時間のかかる作業を終え、仏壇にもあげて、朝食に頂きました。

ペーストも味見を兼ねて。コーヒーととてもよく合うので、朝食に。

クリームの盛り方が、まだ、修行不足です。

昨年の栗を今回ペーストにして、モンブランも作ってみました。モンブランは母の大好物でした。お店でケーキを買うと言えば、必ずモンブランを注文していた母。そんなことも思いながら、ペーストにした栗を、刻んだ渋皮煮を入れたマフィンに乗せて、最高においしい自家製モンブランができました。
栗のシロップも加えてマフィンを焼いたら・・・・・・

美味しい栗がたくさん入っています。クリームも栗。

もちろん栗ご飯も作りました。これは娘のお弁当。
この使い方(ペースト)にすると、栗もあっという間に終わるので今年はもう一回作ってペーストを、たくさん作っておきましょう。

2013年10月1日火曜日

自家製デミグラスソース

今年は秋の訪れが、少し遅いような・・・・・・
それでも、朝晩はひんやり空気が漂い始めました。そうなると暖かい食べ物が恋しくなります。

ハヤシライスが食べたい!という、家族のリクエストに応え、自家製デミグラスソースを作りました。
デミグラスは、子牛の骨付きすね肉を煮込んで作るものですが、ここでは牛の骨付き肉は簡単に手に入らないので、鳥の手羽肉を代用にして作りました。
じっくり煮込まないといけませんので時間のかかる作業ですが、仕上がりの美味しさを知れば市販のルーを使って作るハヤシライスはもう、食べられません!
豚ハヤシ。玉ねぎと豚薄切り肉を大蒜オイルで炒めそこにデミグラソースを加えた簡単ハヤシ。バスマチライスがよく合いますのでお試しを。

玉ねぎ・・・・・・・・・・・・大一つ
鶏の手羽肉・・・・・・・・5~6本
人参・・・・・・・・・・・・・・1本
セロリ・・・・・・・・・・・・・1本
赤ワイン・・・・・・・・・・・1/2本
トマト・・・・・・・・・・・・・・5~6個
月桂樹の葉・・・・・・・・・2~3枚
生姜の皮・・・・・・・・・・・1片分
オニオンチャツネ・・・・・大匙2(これは我が家の常備調味料、無ければ省略で)
ケチャップ・・・・・・・・・・・好みで
ウスターソース・・・・・・・好みで
塩。胡椒
小麦粉・・・・・・・・・・・・・大匙2
バター・・・・・・・・・・・・・・大匙3

が、大まかな材料。いつも適当な量で作りますので、一応参考に。

バターと小麦粉を厚手の鍋でしっかり炒めるとろから始めます。この作業は時間がかかります。というのも小麦粉が焦げないけれど茶色く色づくまで根気よく炒めます。キャラメル色になってトロットしてきましたら、鶏肉、トマトを除く、大きめに切った野菜をいれて、バター小麦となじませます。水を野菜がかぶるくらい加え、ベイリーフも入れて、野菜が軟らかになるまでじっくり煮ます。灰汁が出たらとります。
煮込み開始。無農薬人参だったら、皮ごと調理します。

トマトと赤ワインを加えたところです。まだ骨付き鶏肉も煮込まれています。
野菜が柔らかになったら、皮をむいたトマト、赤ワインを加えます。さらに煮込んでください。野菜がほぼ崩れるくらい柔らかくなったら。鶏肉と、月桂樹の葉を取出し、ハンドミキサーか、ミキサーで、野菜を鍋の中でピュレーにします。塩、胡椒、好みで、ケチャップや、ウスターソースなどで隠し味を加えしあげます。
肉と、ベイリーフを取り出したら、ミキサーで、ピューレにします。
早速手作りハンバーグと一緒に。人参はグラッセに、インゲン、シメジはさっとゆでておきます。最後の5分オーブンにいっしょに入れてハンバーグと焼きます。
デミグラソースに込みハンバーグ。ハンバーグは両面をさっと焼いたらソースを加えてそのまま180度のオーブンに入れて20分焼きました。
 
ハンバーグとデミグラスソースは黄金の組み合わせ。手間はかかりますが、この美味しさにはかないません。
残ったハンバーグは翌日ハンバーガーに!!

ファストフードのハンバーガーはいただいたことがありませんが手作りなら美味しいですね。

マシュルーム、玉ねぎ、チーズ入りのオムレツにソースをかければ立派な主菜になります。
たくさん作ってこのソースは冷凍保存もできます。時間のある時にたくさん作っておけば、重宝。
美味しく簡単に夕食が作れます。

最後は残りのデミグラスソースに、ちょっとずるをして市販のカレールーを足した、デミグラカレー。

コクのある家族のコメントによればレストランのカレーのようだ!(笑)とのことでした。
こんなスローライフで、今後の厳しい日本を乗り切らないと・・・・やれやれ。

あ、もちろん、煮込んだ後の鶏肉は骨からしっかりはずして、玉ねぎのタートに加えました!
キーシに似た、卵料理。玉ねぎ、むしった鶏肉、焼いて皮をむいた赤ピーマンなどを加えて。

2013年9月15日日曜日

胡桃のケーキ

今から10年以上前、カリフォルニアのサンホセの友人宅へ数日お邪魔した。近くにミツワという、日本の物を売っている大きなスーパーがあった。日本、大好きな友人に連れられて、行ってみてびっくりした。まるで日本のスーパー。ここは日本?・・・と、見間違うほど、日本グッズでお店が埋め尽くされていた。

こんなお店があるならここに住んでもいいな・・・・などと、夢のようなことを思ったりしたものだ。

食料品、日用品、洋服や、スナックコーナーでは日本のお好み焼き、タコ焼き、焼きそばに、焼き鳥などなど。が食べられた。本当に驚いたことを今でも覚えている。

そのお店には、書籍ももちろん売られており、日本語の雑誌や本がたくさんあった。日本に戻ってから買えば安く定価で買えるのだから、わざわざ、ここで本など買わずともよかったのだが、空いている時間をつぶすために、と一冊の本を手にした。

ニューヨークタイムズの、フードコラムを担当しているというアメリカ人女性の書いた、Cooking For Mr,Latte. という本で、日本語訳にされているものだった。
そのころから料理や、お菓子つくりに少しづつ興味を持ち始めた私はぱらぱらと読んでみると、あらあら・・・今まで自分の世界になかった料理や、お菓子、又、材料の名前など。聞いたことも見たことも、もちろん食べたこともないような料理の数々。そして何より、その料理のレシピが詳しく書いてあった。

私は、その本を手にすると、買おうと思ったレシピ本には目もくれず、即決で購入。日本円で買えば、800円で買えるのに、現地価格で$12、40.・・・・でも、そんなことより、その後の私の人生をかなり大きく軌道修正してくれたと、いっても過言でないこの本。もう10年以上もたつけれど、いまだに私の料理への本格的好奇心、探究心を刺激してくれているし、バイブルでもあり、今でも、繰り返し、繰り返し読んでは、アイディアをもらっている。クレムフレッシュや、メイヤーレモンはこの本で知った。クスクスや、ビートルーツなど、それまでは全く知らなかった世界だ。・・・・本の内容はさておき、この本の中に出てくる胡桃のケーキ。

早く味見をしたいけれど一日たってからのほうがおいしいという彼女の言葉を信じ、我慢我慢。

胡桃をどっさり使い、なぜだかわからないのだがこのケーキのレシピを見たとたん作りたくなってうずうずしていた。そして、、、食べてみたかったし作ってみたかった。早くどんな味なのか味見をしたかったケーキを晴れて、やっと、10年以上もたって、はじめて焼いたのである。何故か…このころから私は本当にさまざまな料理を作りたくなりまた、お菓子も数えきれないくらい作った。次々に目にする新しいレシピや、知らなかった材料で作る料理、自分の工夫を加え、作り出す楽しさ。

そして、どんどん機会を失って、焼くことを延ばし延ばしていたのだ。

先日お菓子の材料を整理したら胡桃がどっさり出てきた。このケーキを作りたくて胡桃を見ると買う。でも、ほかのケーキに入れたり料理にしたりとなかなか出番がこなかった。
胡桃をみて、すぐさま、このケーキを焼かなきゃ。と。。。そして、とうとう、焼いた。食べた。味見した・・・・・

粉砂糖をたっぷりかけて。

思った通り・・・・・なんておいしいの・・・・の一言。
混ぜ込む胡桃はもう少し細かくしたほうがよかったかしら・・・などと、また、自分の工夫を刺激される。

胡桃が好きな方は是非是非食べてほしい。
そして、この本の中で言った通り、数日してからのほうが断然おいしくなった。不思議なおいしい、そして、自分探しをしている時に出会った、このバイブルのような本からもらった強烈なインスピレーションは、思った通りの結果だった。

Cooking for Mr, Latte ........By Amanda Hesser.興味のある方は是非ご一読を。

2013年9月12日木曜日

キャロットケーキ

九月になって少しだけ涼しくなってきた。しばらくぶりにオーブンを使おうと、大好きなキャロットケーキを焼く。

夏はしっかり冷めるまで時間が少々かかります。
常時作り置きしてあるドライフルーツのブランディ漬けと、たっぷりの胡桃を焼き込みます。

上に乗せるクリームチーズフロスティング。私のレシピは、クレムフレッシュと、クリームチーズを混ぜたものを使うのが定番。

イギリスのキャンディをボタンのように飾ってみました。
そこにオレンジリキュールとレモンをバニラエッセンスの代わりに加え、夏の終わり、まだ日中は暑い日でも、おいしく食べられるキャロットケーキができました。

栄養もたっぷり、おなかもいっぱいになる、食事代わりにもなるケーキです。

2013年9月2日月曜日

夏の貢献者、”酢”さまさま。

ニュースによると記録ずくしの、今年の夏だったようで。猛暑、ゲリラ豪雨、少雨に、雨による洪水土砂災害。などなど。

自然の威力には私たちはなすすべもなく・・・・・。被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げます。

此処もご多分に漏れず、毎日本当に暑かった。体調管理のためにできるだけ自家製の野菜をいただき、暑くても暑いお茶をいただき、汗をかきながら頑張りました。
夏バテ対策はいろいろ紹介されていましたし、便利なインターネットのおかげで、よさそうな、実行できそうなものを取り入れながら、記録づくめの夏を乗り切って、夏総決算の今日の日記。

畑でとれた大蒜を、ピクルスにしてみました。大小不揃いで、漬き加減もまちまちですがそこが手作りの良いところ。
薬味に使うだけでは終わらない大蒜、芽が出てくる前に大量消費。
漬け込みに少々時間はかかりますが、やはりピクルスはなんでもおいしい。

このにんにくはすりつぶして、ペーストにしてドレッシングやほかの調味料と合わせても使え、本当に便利。白ゴマと、このにんにくのすりおろし、ピクルス液で、豚のしゃぶしゃぶのドレッシングに。
野菜もたくさん食べましょう。今日は胡瓜、レタスのさっとゆで、ルコラを少々。
黒ゴマと大蒜、そして酢で、黒ゴマ担担麺風に。
今日は鶏肉をレンジでチン!、塩少々、酒を振り掛けて火を通すと臭みのない茹で鳥ができます。

漬け汁しかり、好みの甘さ加減にして作るピクルス液、酢が使ってあるからこれも最後まで使い切ります。

先日作ったトマトソースで、そうめんをパスタ風にしてみましたがこれもなかなかおいしくてびっくり。茄子をたっぷり入れて、モッツアレラチーズを加えて、ソースはちょっぴり暖かめ。

茄子は切って塩でもんでおくとすぐに火が通って時間も短縮。使うときはしっかり水分を絞ってください。

トマトのピクルスとモッツアレラの王道サラダもびっくりなおいしさ。夏バテ防止に良いものは、我が家では”酢”と、言えると思われる今年の猛暑乗り切り決算報告でした。
生トマトが一般的ですがピクルストマトでもおいしい組み合わせ。オリーブオイルと塩少々で。

2013年8月20日火曜日

夏生まれ

また、終戦の日が終わった。この日、私の娘は生まれた。

八月は母の一周忌、新盆と、行事続き。記録的な暑さも手伝って、へろへろだ。
新盆棚もできました。
昨年、病院で最後の意識を振り絞り、娘の誕生日を祝ってくれた母。その母のいない今年の誕生日。

仕事から戻った娘も、新盆棚の母の遺影、位牌を見つめ、昨年のことを思い出したのか、鼻をすすっていた。

昨年の、特別なお祝いとは、違うけれど、リクエストの彼女の好きなミートローフ、を焼き、また、ありあわせの材料でスローライフ誕生日をした。

ご馳走に見えますが、とてもスローライフ。
小さいときから、このミートローフが大好きだった彼女。昨年はケーキを作るだけで精一杯の忙しさだったけれど、今年は母と父の御霊を家の中に感じながら料理を作った。
私のミートローフは、干しシイタケを刻んで入れるのが秘密。ポルチーニでももちろんおいしくできます。
後は、家の畑で取れた玉ねぎのタート。
玉ねぎをたくさん使います。今回は生クリームを加えて焼きました。
畑で取れたジャガイモの田舎風サラダ。
田舎風サラダ。マヨネーズの代わりにディジョンマスタード、ハニーマスタードを加えます。
ほんとうは、シュガークラフトと、ペーストのケーキを作りたかったのだけれど、この暑さでシュガーペーストは作る傍から、へなってしまうし、作った花たちは、今や元気のない、しおれた花になっている。

仕方がないので、ありきたりのケーキで。

それでも、残っていたシュガークラフトを飾り、かわいいケーキになりました。

私の父と母も一緒に祝ってくれたことと思う。一人しかいない孫がこんなに成長してきっと喜んでいると思う。

私たちも一周忌、新盆を済ませ、気持ちをまた、切り替えながら、力を合わせてつつがなく、過ごしていけたらいいと思う。ささやかではあるがこのありがたさを娘もしっかり感じてくれていることもありがたい。

猛暑の毎日ですが、庭先では秋が感じられるようになりました。母の好きだった白いシュウメイギク。
 
 

2013年8月2日金曜日

スペイン風オムレツ、野菜のタート

たくさんのじゃがいもと玉ねぎ。今日はスペイン風オムレツ、と、野菜のタート。

スペイン風オムレツ・・・ジャガイモを薄くスライスして、フライパンで厚く焼くらしい。
ロンドンのセントパンクラス駅構内にある、スペインカフェで、買ってみた。それはこの私の作ったものよりも二倍は厚く、しっかり中身が詰まっていてもっとクミンの香りの強いものだった。

あまり日本ではなじみのないハーブの香り。聞けば、クミンと、コリアンダーだという。多国民族がひしめいているロンドン。さまざまな食べ物に、これらのエスニックな香りがうまく使われていて美味しい料理が楽しめる。
と、言うことで、私もクミン、コリアンダー、カルダモン、マスタードシードにナツメグなどなど、一般的なスパイスをホールで買ってある。粉末にしたものよりも、なんといっても香りの強さ、いい匂い!と、言う出来栄えになる。

クミン、コリアンダーは、日本でゴマを炒るように、同じ要領で火を通す。母が買ってくれた土器製の胡麻炒り、(焙烙)ほうろくが、ある。クミンとコリアンダーにも、もちろん使える。
香ばしくいったスパイスを、今度はすり鉢とすりこ木でつぶす。本当にいい匂い。

ゆでたジャガイモを薄くスライス。良く炒めた玉ねぎにスパイスを加え、庭のローズマリー、自家製大蒜も加えた。
卸したナツメグ、塩コショウ、そして少しの生クリームを入れた卵液を流しいれ、フライパンでじっくり弱火で焼く。もちろんオーブンでもいいと思うが、この丸くかわいい形に焼けるオーブンプルーフのフライパンが我が家にはないので、柄のついたフライパンで火にかけ、気を付けてゆっくり作る。片側が焼けて返すときに、アンチョビを加え、風味と塩気もプラス。

丸い形が豪華そうです。大きなフライパンで作ればパーティにも!
冷めても、おいしいオムレツ。娘はお弁当に、持っていきました。
そのまま食べても美味しいですが、いろいろソースをオリジナルで添えてもよさそうです。
さて、野菜のタート。これは実はスペイン風オムレツを作る具材が多すぎてしまった。ソテーした玉ねぎ、ジャガイモが多すぎてしまった。なので、、、、、

翌日のこのタートに変身させた。
4枚入りのパストリーの一枚を使います。
おなじみパフパストリー。イギリス人の好物の一つ。セイボリータートと、区分されて、野菜や魚介、肉や、豆、ハーブやスパイスで様々な味、バラエティがある。チーズを加えたりと、ボリュームも出るので、週末のお昼などによく食べられる。

余った、具材に、焼いて皮をむいた赤ピーマン、黄色ピーマンも加え、これまた庭のタイムを載せて、オーブンで焼いただけ。


見た目がちょっとしゃれた、日曜の庭いじりの後にぴったりなお昼!
自家製野菜で、少ししゃれた週末のブランチができました。田舎の生活万歳。
 

2013年7月30日火曜日

日本の夏。スローライフ

畑の野菜が次々取れる。玉ねぎ、ジャガイモ、ナス、キュウリ、トマトにピーマン、しし唐も。
天候不順だし、何しろ素人栽培だから、見た目も、器量もいまいちだけど、とれたて、無農薬、これに越した贅沢はない。

梅雨明け後の狂った暑さであっという間に、茄子やキュウリが育った。
毎日とはいかないが、畑を見まわし、収穫期を迎えた野菜を籠に取るのだが、食べきれないほどとれる。
とっても、冷蔵庫で保存・・・・では、新鮮さの意味にかけてしまう。でも、雨の日には行けないし、取れる日に収穫、いたしかゆしである。


今年はミニトマトも鈴生り。庭に紫蘇や、茗荷、まで生えるので、本当に田舎生活ありがとうである。
トマトは自家製ソースが定番。玉ねぎ、にんにくまでもが、自家製。全くありがとうである。その味の美味しいことと言ったら、これまたありがとう。市販のソースはどんなに頑張ってもこのおいしさにはかなわない。
なんといってもすべて完熟トマト。それも、もぎたてで作るのだからまずいはずがない。


鍋一つ分レシピは下記。

材料
完熟トマト・・・・・・・・8個(湯剝きして皮をとりのぞく)
チェリートマト・・・・・・(大き目だったので5~6個、同じく湯剝きして皮を取っておく)
玉ねぎ・・・・・・・・・・2個(くし形に一つを6個くらいにきっておく)
にんにく・・・・・・・・・2~3片(皮をむいて包丁でたたいておく、切る必要はない)
ベイリーフ・・・・・・・・2~3枚(汚れを布巾で拭いておく)
バジルの葉(あれば)5~6枚(茎付きで)

オプションで、我が家の常備調味料バジル味噌を大匙2最後に加えます。これは省略してかまいません。

手順
1) オリーブオイルを鍋に大匙4~5くらい入れ、玉ねぎと大蒜、ベイリーフを入れ炒めます。玉ねぎが焦げないように弱火でしばらくゆっくり炒める。(蓋をして煮蒸しを作る感じで)

2) 玉ねぎがクタクタになるまでゆっくり炒めたら湯剝きしてざく切りにしたトマトを加える。バジルの茎だけここで加える。

3) トマトがすっかり煮崩れて、玉ねぎもすっかり柔らかくなったら。バジルの茎、ベイリーフを取り出して、バジルの葉をちぎってくわえる。

4) ハンドミキサーで、鍋の材料をピュレにする。(ミキサーがない場合は材料をはじめから小さく切って、煮る。すっかり煮溶けるまで弱火で煮てください)

5) 塩で、味を調える。

6) きれいな保存容器で保存またはジッパー付きプラスチックバッグで冷凍保存も可能。冷蔵だけのときは2,3日をめどに使い切ってくださいね。

と、ざっとではありますが我が家のソースの作り方です。
ミキサーをかける前のソース、まだ、玉ねぎの形が見えています。
チェリートマトは、セミドライトマトと、トマトのピクルスにする。
どちらもあると便利な常備菜。夏は特に大活躍です。
綺麗に洗って、酢と水、砂糖を煮溶かし冷ました液に、トウガラシ、ベイリーフ、ミックスピクルススパイス(マスタードシード、フェンネル、胡椒などがすでに混ざっているもの)を加えて漬け込みます。


半分に切ったトマトをオーブンシートの上に並べ120度で一時間半じっくり焼きます。時間のない人は天日干しでも、できます。
暑い毎日で、茄子もなんだか「呆けなす」!!くらいに大きくなってしまいましたが、味はどうしてなかなかです。

夏野菜冷製パスタ。これは全く簡単でしかもおいしい。新鮮な夏野菜が手に入ったらお試しあれ。
茄子をあらかじめ塩であく抜きをするとともに、下味をつけるので味付けは塩控えめでどうぞ。使う時は茄子をしっかり絞って水分を取ってからパスタに加えてください。

茄子は切って塩でもんでおく、トマトはざく切り、大蒜は好みで卸しても、刻んでも。紫蘇も加えてパスタのゆで汁も少しだけ足して好みのソースにしてください。

 
その茄子。薄く切ったものを塩麹につけて半日、野菜の握り寿司にしてみました。
握り・・・は、まったくうまく作れないのですが、小さ目に握り、なかなか上手にできました。酢飯には砂糖は加えず、夏なので酢と塩だけで用意します。

自家製常備菜の生姜の酢漬けも活躍。握ったすしの上に一枚生姜を置き、その上に塩麹で付けた茄子を置き、海苔で止めました。
意外な組み合わせですが食欲のないときでもいただけます。わさび醤油でも、ゆずこしょうでもお好みの薬味でどうぞ。
そしてトマトのピクルス寿司。これも意外に合うのです。酢漬けにしたトマトですからほんのりと酸味と甘みが調和して、スライスハムを合わせてみましたが、おなじみのスライスチーズでもいいでしょうね。紫蘇の葉の香りがまた、さわやかでした。
なんだか物足りないと思うかもしれませんがベジタリアンの方はお試しあれ。
トマトソースがあれば、ピザを作らずしてどうする!!というくらい、毎年夏は娘の誕生日に必ずピザを作っていました。夏の暑い気温がちょうどいい発酵温度になって生地がおいしくできるのです。今回はいつものレシピでなく私の大好きなイギリス人シェフ、レイチェル、アレンのものを使いました。バターの代わりにオリーブオイルを使います。夏にはバターの香りよりも素敵です。
二次発酵中。
そこに、自家製ソース、自家製セミドライトマト、ゆっくりソテーしたガーリックナスをのせ、余っていたオリーブも載せて焼きました。バジルの香りもほんのり焼き上がりのピザに添えて。自家製大蒜オイルをたっぷりかけていただきました。
あっさり、シンプルでとても健康的なピザです。あ、でも、オイルのかけすぎには、ご注意を!